04.主要投資先の業績

【8316】三井住友FGの業績

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三井住友FGはメガバンクの一角です。国内貸出で利鞘が減って苦戦中ですが、手数料収入や海外での貸出でこれをカバーしており、マイナス金利下でも堅実に稼いでいます。配当を累進的(=下げない)に増やして配当性向40%を目指す方針が打ち出されており、当面は増配が続く可能性が高いと考えています。【第2四半期と本決算の年2回更新予定】

2021年3月期 第2四半期決算

新型コロナの影響で減収減益となりましたが、当初予想していたよりもその影響は小さかった模様です。ただ下期も油断できないとのことで通期業績予想は据え置きになっています。大企業への貸し出し額が大幅に伸びていますが、利ザヤに大きな変化はないようです。配当金も予定通りとのことで一安心です。

2020年3月期 決算

減収減益決算ですが、当初予想の7,000億円を若干超えた純利益を確保しました。新型コロナの与信費用を上積みしてこの利益ですから、新型コロナがなければもう少し利益が伸びたことでしょう。新年度の純利益予測は4000億円と前期比で大幅に減りますが、配当維持の方針はありがたいです。なお、前期末の配当も予想より10円増額されました。

決算短信と同時に中計も発表され、引き続き累進的配当という方針が掲げられています。利益底上げによってさらなる増配が期待できそうで、2022年度の配当は220円くらいになると思います。楽しみです。

2020年3月期 第2四半期決算

減収減益決算ですが、予想当期純利益に対する進捗率は62%であることからさほど悪い印象はありません。予想利益を達成できればEPSは500円を超え、配当性向40%前提で年200円配当が見えてきます。一気にそこまでは行かなと思いますが、200円配当はそう遠い将来の話ではないと考えています。SMFGかMUFGか、増配前にもう少し仕込みを行いたいです。

マイナス金利だの何だのといっても、しっかりと利益を出せるという意味でメガバンクの体力は凄まじいと思います。

2020年3月期 第1四半期決算

しばらく更新を怠ってしまったので久々の更新です。今期は通期で前年度比で若干の減益に見通しのところ、減収減益で第1四半期を通過しています。目標に対する純利益の進捗率は30%程度なので、数字的にはまずまずという感じですが、リテールの資産運用ビジネスやホールセールの非金利収益が減益となっています。株式売却益等の帳尻を合わせたような印象ですね。国内では利ざやも少しずつ小さくなっている模様でちょっと息苦しい展開です。

とはいえ企業の体力は十分で、まだ増配余力があると思うので引き続きホールドする方針に変更はありません。銀行株をもう少し増やしたいと考えているのですが、三井住友FGよりも三菱UFJの方が投資金額が小さくて調整もしやすいので、現時点では三菱UFJの購入を優先したいと思っています。

平成31年3月期 第1四半期決算

項目  : 1Q  →   2Q  →  3Q  →  4Q
経常収益:+4.8% →  ?% →  ?% →  ?%
経常利益:+5.0% →  ?% →  ?% →  ?%
純利益 :-6.0% →  ?% →  ?% → (-4.7%)

税負担軽減効果剥落のため純利益が少し減っていますが、経常利益は増益となっておりいい感じです。一部で苦戦した部門もあるようですが、経費コントロールがうまく進んだとのこと。投資判断に変更はないのでこのまま保有を継続します。

平成30年3月期 本決算

項目  : 1Q  →   2Q  →  3Q  →  4Q
経常収益:+13.6% → +14.4% → +13.5% → +12.3%:1兆2038億円(期初予測:1兆1300億円)
経常利益:+15.4% → +19.7% → +18.0% → +15.7%:1兆1641億円(期初予測:9700億円)
純利益 :+31.1% → +17.0% → +19.0% → +3.9%:7334億円(期初予測:6300億円)

期初目標を大きく上回る水準での着地となりました。売上に相当する粗利益が微増し、販管費の抑制も進んだことで経常収益が伸びています。純利益の伸び率が低いですが、これは年度末に250億円の店舗改革関連の特損を計上したことが理由のようで、問題はなさそうです。

今期業績の予想は、経常収益が1兆1550億円(-4.1%)、経常利益が1兆200億円(-12.4%)、純利益7000億円(-4.6%)で減収減益ですが、いつものパターンで保守的な内容だと思いますので、悪くても横ばいくらいの業績は確保できるものと予想します。

昨年12月にバーゼルⅢ(銀行の自己資本規制)の内容が決まったため、以前よりも株主還元を行いやすい環境となったこともあり、増配と自己株式取得も発表されました。株価がPBRで1倍を割っていることを考えれば自己株式取得はよい方法なので歓迎です。

投資判断に変更はなく、引き続きホールドしていきます。

平成30年3月期 第3四半期決算

項目  : 1Q  →   2Q  →  3Q
経常収益:+13.6% → +14.4% → +13.5%
経常利益:+15.4% → +19.7% → +18.0%
純利益 :+31.1% → +17.0% → +19.0%

前年同期比で大幅な増収増益決算です。純利益は通期業績予想である6,300億円を超過して6,481億円に達しています。上方修正はほぼ確実ですね。本丸の国内銀行業務は伸び悩んでいますが、グループ会社であるSMBC日興の運用商品販売やクレカビジネス、それと海外部門が好調でグループ全体の業績を牽引したようです。

好業績なのでもう一段上の株主還元を期待したいですが、財布の紐が固い会社なのでハードルは高そうです。

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