04.主要投資先の業績

【7270】SUBARUの業績

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管理人が将来の日本株ポートフォリオの上位に据えたいと考えている銘柄のひとつがSUBARUです。国内売上比率は20%程度で、残りの80%は海外(特にアメリカ)での売上です。アメリカを中心に海外で稼いでいる国際企業であり、日本以外で稼ぐ株に投資するという観点でJT(日本たばこ産業)と双璧になる銘柄です。業績のブレは割と大きい方でじゃじゃ馬的なところがある銘柄なので、資金面や精神面で余裕のある人向けの銘柄だと考えています。

2021年3月期 決算

第1四半期は赤字でしたが以降盛り返し、第3四半期にはだいぶ良い感じになっていたのですが、第4四半期は半導体不足で損益はほぼトントンと停滞し、通年では売上15.4%減、営業利益51.3%減の減収減益決算となりました。

この一年は相当外部環境に振り回され営業利益が半減する散々な年となりましたが、それでも1,000億円超の営業利益を確保できました。最近は見せ場の少ないSUBARUですが、極端に悪いイベントが重ならない限りこれくらいは稼げるというラインが営業利益1,000億円なのかもしれません。トヨタとの提携のために株式の持ち合いに資金を投じたこともあってキャッシュインは少ないため、配当は据え置かれました。

半導体不足の懸念はありつつも、今期は一昨年並みの売上と営業利益へのV字回復を見込んでいます。配当が据え置き予定となっているので残念です。

2021年3月期 第2四半期決算

第1四半期決算は赤字でしたが、第2四半期決算は黒字に転換しました。主力北米市場の回復が予想より早く進んでおり、通期業績予想も上方修正されました。直近9月、10月の売れ行きも好調とのことで、最悪期を脱したかなという感触ですが、配当は28円+28円=56円で渋いままです。買いを入れるタイミングとしては悪くないですが、来年以降どこまで業績を回復させられるかをもう少し見極めてから買い増しを行うつもりです。

2020年3月期 決算

増収増益決算となりましたが、期初で想定したような大幅な増益とはなりませんでした。為替レートやクレーム費が増えたという事情が背景にあるようです。ちなみに主戦場である北米で新型コロナの影響が出てきたのは3月中盤のため、この決算への影響は限定的です。

既に休止していた工場でも操業が再開していますが、本格稼働は6月以降になるようで今期業績にも大きく影響することでしょう。今期の予想業績は未定とされています。

今後のキャッシュアウトに備え前期末の配当は大幅に減額されました。。この点はとても残念ですが、説明会の資料を読む限り安定的な配当の実施という大方針に変更はないようです。トヨタへの配当支払いもあるのでいずれ回復するものと予想しますが、果たしてどうなるでしょうか。。

2020年3月期 第3四半期決算

対前年比で増収減益決算ですが、変動幅が小さくほぼ前年並みの数字です。今回は売上に関して通期業績予測が若干上方修正され、通期では増収増益決算で着地しそうな気配です。大きなトラブルは生じていないようですが、原価やクレーム費が増えており、利益が伸び悩んでいる点が少し気になります。なかなか数字に結びつかない局面ですが、本来の実力を出せていないうちに買い足したいと考えています。トヨタグループ入りした点がどう影響するかにも注目しています。

2020年3月期 第2四半期決算

決算説明会の視聴も含めて決算短信に目を通してみました。前年同期比で増収、利益も大幅に伸びていますが、1Q決算からほとんど営業利益が増えていません。これは8月以降にリコール対応のコストが会社の想定を超えて発生したのが原因です。このコスト増と想定為替レートの変更(下期の為替レートを1ドル=105円と予測しているのは少し保守的な気がします)に伴い、通期業績予測において営業利益は2,600億円から2,200億円へと400億円下方修正されました。

一方で米国を中心に販売は好調に推移しています。販売インセンティブも抑制できてており、これで営業利益の下方修正をある程度相殺しています。台風の影響も最小限(群馬の工場停止は4.5日)にできたとのこと。

目下、予想外に増えたリコール費用(有利子負債の増加原因もこの対応)が気になりますが、これは過去の膿を出す過程でもあるので我慢のしどころです。もう少しすれば去年の惨状が嘘のように思える良い会社になっているかもしれません。そう期待して少しずつ仕込みを継続していきます。

なお、決算説明会において配当は安定・継続的に実施する方針が示されています。したがって、当面減配の可能性はないと考えています。

2020年3月期 第1四半期決算

いよいよ復活かと期待させてくれる好決算です。新車発売によりアメリカでの販売状況が好調で、これが業績を牽引したようです。国内は底打ちという感じでしょうか。経費の抑制もできたようで、利益も大きく伸びています。フリーCFも前年同期比で大幅に増えており、この調子を維持できれば配当が減る可能性も少なさそうです。だいぶ不安も払拭されてきました 。

会社予想より円高になっている点が心配ですが、3ヶ月前の説明では今年度は下期に業績が伸びる見立てと言っていましたから、どうにか逆風に打ち勝ってほしいですね。今後も買い増しを継続したいと思います。

2019年3月期決算

本決算は減収減益決算でした。営業利益はほぼ半減していますが、前期がトラブル続きであったことを考えれば仕方ないかなと思います。

減益によってフリーCFが落ち込み、フリーCFだけでは配当金を賄えないため、この状態ではいずれ現在の配当を維持できなくなります。決算説明会や質疑応答で確認してみたところ、会社側は営業利益が3000億円あれば株主還元を維持可能と考えているようです。今期は前半慣らし運転で、後半から通常運転に戻りたいという考えのようで、通常運転で半期1500億円の営業利益を見込んでいるとのこと。そこまで行ければ一安心ですが、あと数か月はリハビリが続く見通しのようです。

主戦場のアメリカでは販売状況が依然良好という明るい材料もありますが、もうしばらく油断はできないと思います。ただ、最悪期は脱したと思うので、私自身は悲観していませんし、投資スタンスに変更はありません。安いうちにもう少し仕込みたいです。

平成31年3月期 第2四半期決算

営業収益:-7.5% 1兆4868億円
営業利益:-74.1% 550億円
経常利益:-71.8% 600億円
純利益 :-47.9% 443億円

大幅な減益決算です。。売上ですが、主戦場の北米での販売は過去最高水準のようです。利益減の大きな理由はリコール費用ですが、これは一過性の費用だと考えればいずれ盛り返せるように思います。最近は相当売り込まれて株価が下落していますが、さすがに売られ過ぎだと思いますし、お金があれば買い増ししたいと考えています。

平成30年3月期 本決算

営業収益:+2.4% 3兆4052億円
営業利益:-7.6% 3794億円
経常利益:-3.7% 3799億円
純利益 :-22.0% 2203億円

円安に助けられたこともありますが、国内販売台数も通期で見るとプラス圏内で、不正検査問題で騒がれていたほど悪影響は見られないなという印象です。タカタの件で特損が発生して純利益が低めですが、これは一過性の現象です。

配当は144円で予定通りでした。配当性向の目安が純利益の30%~50%で、ちょうど50%なので増配できないのは仕方ないです。借入金は順調に減っていまして、この一年で600億円有利子負債が減少しました。残りの有利子負債は862億円です。営業キャッシュフローは相変わらず潤沢で、投資に回した残りを配当と有利子負債返済に充て、現預金を一定水準に保っており安定感があります。

そして気になる今期業績予測は以下の通りです。
売上高 :3兆2500億円(-4.6%)
営業利益:3000億円(-20.9%)
経常利益:3050億円(-19.7%)
純利益 :2200億円(-0.2%)
一株配当:144円(同額)

販売台数は111万台で過去最高となる見通しです。会計基準の変更(一部の費用項目を売上控除項目に変更)により、売上は前年比でマイナスですが、決算説明会を視聴してみたところ、実質は前年比300億円増とのこと。ここは問題ありません。
利益面は、円高(前期実績に1ドル=111円、今期前提105円)による影響で約600億円、原材料費や販売費などのコスト上昇の影響が数百億円あり、合計で約800億円の営業利益減とのこと。営業キャッシュフローが多少減るのか今期の借入返済は一休みの計画です。

このように一通り目を通してみると、売上が少ししか増えていない(元々一気に増やそうと考えていないのかも)のに、経費は確実に増えていて売上の伸びを帳消しにしてしまい、そこに為替の影響を食らうというのが今期の見通しのようです。今年は苦しいそうです。主戦場のアメリカで新車が投入されるので、そこに期待したいところです。

今期は苦しいでしょうから、株価は少し低迷するかもしれません。高値を追う買い方は避けて、3,000円台前半でコツコツ拾って行きたいと思います。

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