②注文住宅事業
この事業が大黒柱のはずですが、第三四半期までの数字、特に利益はパッとしません。売上高は22,580Mで前期比7.8%増、営業利益は204Mで64.6%減です。営業利益率は0.9%で、全社平均を下回っています。この部門もコストが利益を圧迫しています。原因を調べまして、少し古いですが中間期決算の個人投資家説明会資料でヒントを見つけました。「中間決算 損益サマリー」というページには、前年同期比で粗利率が同じである旨記載があります。つまり、原価の比率は増加していないということで、増加しているのは販管費ということを示しています。展示場の大量出展の費用が利益を圧迫しているようですね。
この費用が一時的な費用か、人件費などの固定費かは不明です。しかし、どちらにせよ先行費用を投じれば、いずれ売上につながるはず。。既に受注は好調であり、棟数ベースで前期比26%増、受注高は40.7%の増加です。この数字は遅れて売上になりますが、売上はまだ8%弱の伸びでしかありません。ということは、先行投資の効果が数字になるのはこれからということだと思います。
受注状況を見れば、4Qは販売900~1,000棟前後となるのではないでしょうか?仮に950棟販売とすれば、戸当たり@2,000万で売上は190億円。通期売上は225+190=415億。会社予想が400億ですから若干増額で着地でしょうか。前期4Q単独の営業利益率は16%で、これを参考にすれば営業利益は30億と試算されます。通期での営業利益は32億、前期の30.5億より1.5億増えます。会社予想は33億なので、少し及びませんがほぼ同額に落ち着くものと予想します。
(続く)