優待目的で購入したばかりのクリエイトレストランツHDの本決算が開示されました。
増収減益決算です。1月13日に通期業績予想を下方修正していたこともあり、2月末決算に波乱はないだろうと読んでいたのですが、ふたを開けてみると修正後の業績予想よりも悪い内容でした。これはネガティブサプライズだと思います。。よく見てみると1月の下方修正の営業利益と経常利益は、前期の数字よりちょっと上の設定になっておりまして、今考えれば現実的な見通しというよりは、努力目標という要素が強かったのかもしれません。
商売の性質上仕方ない部分もあると思いますが、誤差という範囲を超えた数字の乖離が発生しているので、今後はこの会社の数字予想を鵜呑みにすることはできないなと思いました。今期は増収増益の予想も開示されましたが、予想通りになるかは分かりませんね。
決算短信に明確な減益の理由は記載されていないようで、ちょっと不親切な作りです。財務諸表を見ると、売上原価はコントロールできていそうな感じですが、販管費が上振れて減益になったような印象です。流動比率が100%を切っていますが、日銭が入っている商売だと変ではないのかなと感じます。キャッシュフローを見ると、営業CFの範囲で投資CFが賄えているので一安心です。この1年で借入返済が進んだ結果、現預金は減っていますが自己資本比率は上がっています。
事業上で致命的な問題が起きているようには思わないのですが、成長企業とみなされてきた会社が減益決算となったわけですから、株価の成長プレミアムが剥落するかもしれません。優待が下支えするので目も当てられないほど下落することはないと思いますが、当面株価は弱含みそうです。
買うのが1週間早くてしくじりましたが、自分で納得して買った水準ですし含み損がでても1万円か2万円程度。優待が廃止されなければ容易に回収できるのでさほど悲観していません。13円から10円に減配という点も残念ですが、経営陣もこれは屈辱的だと感じるでしょうから、今後の奮起に期待したいです。