02.投資方針

株式売却の思考プロセス

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先日、株式購入の思考プロセスという記事を書きましたが、今回は売却時の思考プロセスを整理してみました。普段はあまり意識的に売却判断をしているわけではないので、自分を客観的に分析する意味合いもあります。

非常にシンプルに言うと、投資戦略を練った後で株の売買を実行する場合、決めることは3つだけです。①何を買うか?、②いくらで買うか?、③いくらで売るか?①と②は買いを入れる段階での判断で、ここで失敗しなければ負ける可能性は相当下がると思っています。でも一番難しいのは③の「いくらで売るか?」です。この判断次第で投資のパフォーマンスは大きく変わってきます。私の場合、長期目線での配当逓増戦略が基本方針です。なので売却判断をする機会は割と少ないかもしれませんが、売るときには結構悩みます。売る理由を列挙すると次の通りです。

①投資の前提が崩れた
この会社は信用できない会社だと感じた時や、優待目当てで買ったのに優待が改悪された場合がこのケースに該当します。すぐに叩き売るということはしないですが、市況が良く連れ高している日に売ったります。

②十分に儲けた
想像していたよりも株価が上がって、配当利回りやPER的に見ても過熱感が出てきたケースがこれに該当します。マツモトキヨシHDやリートのJHRを売却したケースがこれに該当します。高値圏で乱高下している時は売り時だと考えています。

③魅力的で乗り換えたい別の銘柄を見つけた
最近ではこのパターンが一番多いでしょうか。魅力的な高配当株を見つけたのに手元に資金がない、仕方がないからパフォーマンスが今一つの株を売るというケースで、最近では四国電力をこの思考パターンで売却しました。ちなみに②は高くなったものを売る=当然、その資金で新しい優良銘柄を買うことを前提にしているので、③の派生形ということもできます。

改めて見直してみると、我ながら明確な基準がありません。。買いの基準に比べると大ざっぱな感じです。ただ強いて言えば、何らかの合理的な理由が背景にあるという共通項はあります。売却を通じて、損失回避(①のケース)やさらなる収益性向上(②と③のケース)というメリットが得られそうならば売却する、そんな思考プロセスのようです。

逆に、一番ダメなのは、パニックになって損切りというケースだと思います。私もリーマンショック後にFX(しかも南アフリカ・ランド)で大損という経験をしているので感情面で理解できますし、場合によっては必要に迫られているのも分かりますが、そこに合理的な判断はありません。

考えてみると、できるだけ感情を抑えて理性を働かせることが投資のコツのようです。今後も機械的な売りの基準を設けるつもりはないのですが、売りの判断をする場合には「合理的な理由」にこだわってみるつもりです

※これらは私の投資スタイルには適している考えだと思いますが、異なる投資スタイル(特に短期投資や勢いのある銘柄に飛び乗る投資)の場合には不向きな部分もあると思うので、ご自身の投資スタイルを十分に意識しながらお読み下さい。

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