私は一昨年にファイナンシャル・プランニングの1級試験に合格しました。既に多くの知識が忘却の彼方という状況ですが、部分的に仕事で使う知識と重なっていまして、必要に迫られた場合には復習をしています。
さて、ファイナンシャル・プランニングの試験では「6つの係数」というテーマがあって、テストでもよく出題されています。しかしこの係数というのが非常にややこしく、概念を理解するのが大変です。かくいう私もイマイチ理解しきれておりませんでした。先週、投資の皮算用をしているときに「こういう場合は何の係数を使うんだったかな?」と思った場面がありましたので、これをきっかけに復習することにしました。6つの係数とは、以下のことを言います。
①終価係数
②現価係数
③年金終価係数
④減債基金係数
⑤年金現価係数
⑥資本回収係数(老後生活費の取り崩し可能額計算・住宅ローンの元利返済額計算)
まず、①②は比較的簡単です。①と②は裏表の関係です。
①終価係数:元本をある利回りで一定期間運用した場合、将来価値を求めるための係数・・現在の資金×終価係数=将来の資金
②現価係数:期待する将来価値があって、ある利回りで一定期間運用する場合に必要な現在の元本・・将来の資金×現価係数=現在の資金
銀行で定期預金する場面を想像すると分かり易いです。途中で預金額を追加したり、元本を取り崩さないという点が③~⑥との大きな違いです。
問題は残りの4つ、③~⑥です。今回私はいろいろ考えた結果、2×2のマトリックスで考えると分かり易いのではないかと思いました。③と④は裏表の関係で、⑤と⑥の裏表の関係です。
③は、毎年50万円ずつ資金投入し、10年間に年5%の利回りで資金を運用したら、期間終了時の価値はいくらか?
④は、10年後に1,000万円必要な場合、年5%の利回りで運用できるとしたら毎年何円の基金積み立てが必要か?
⑤は、毎年50万円を10年間受け取りたい場合、年5%で資金を運用できるとしたら現在どれくらいの価値の資金が必要か?
⑥は、今(資本)を投下して10年間に分けて受け取る場合、年5%で運用できるととして毎年いくら回収、受け取れるか?
何気に当ブログでは「FP1級の勉強方法・勉強時間」が人気記事上位ということもあって、こんなネタをまとめてみました。概念と名称をリンクさせるのも一苦労ですが、何日かブツブツとつぶやいていると体得できると思います。