05.株主総会・説明会

日本たばこ産業(JT)株主総会(平成30年以降)

更新日:

このページには「日本たばこ産業(JT)」の株主総会の記事を時系列的に掲載します。会場の様子や質疑応答等まとめていますので、投資判断の参考としていただければ幸いです。平成30年3月の総会が初参加です。

第36回定時株主総会(2021年3月24日)

今回は総会の様子をウェブでライブ配信してくれるとのことでしたので、自宅で仕事をしながら総会の様子を見てみました。昨年に続いて今年も総会は1時間くらいで締めたいという方針が会社から出され、それに沿った形で議事が進行しました。

質疑応答で発言した株主は6名で、その内容は以下の通りです。ちなみにどれかの質問の際に役員より「株価低迷の原因は、新興国通貨下落の影響と国内RRPの遅れ」と認識している旨の発言がありました。

Q1 今期の設備計画はどうか
A1 海外の設備増強やコロナで昨年から後ろ倒しになった分を含め1475億円を計画

Q2 ESG面で機関投資家にもっとアピールすべき
A2 ダイインベストメントのターゲットになっていると認識、業績を向上させながらアピールしていく

Q3 風疹の予防接種について会社として何か取り組んでいるか
A3 社員の健康管理は大事なテーマだと認識している

Q4 為替レートの影響はどうか、継続的な情報開示を希望する
A4 ロシアルーブルの影響が大きい

Q5 経営陣で考えている目標をもっと数字で示さないと投資家として不安
A5 遅れている国内RRPにしっかり取り組んでいく

Q6 このタイミングでのリストラでレピュテーションリスクはないか、なぜ今なのか
A6 国内たばこ市場は直近5年で3分の2に縮小しており、市場環境に比例した規模への縮小が急務

その後は採決となり、予定通り11時頃に散会となりました。大企業だからできるのかもしれませんが、こういうウェブでの配信、いいですね。質問できないのは欠点ですが、会場まで足を運ばなくてもよいので楽です。民営化以来一番厳しい局面にあるJTですが、是非この難局を切り抜けて欲しいです。

第35回定時株主総会(2020年3月19日)

単純ミスで昨年の総会には行きそびれましたが、懲りずにまた日本たばこ産業の株主総会に行ってきました。会場は芝公園のプリンスホテルで、毎年ここを使っているようです。

今年は新型コロナが蔓延中ということで、厳戒態勢といいますかいつもとは違う物々しい雰囲気の中で総会が行われました。私は定刻10分前くらいに第一会場に案内されました。第一会場には600席くらいの椅子がありましたが、その時点でまだ席に余裕がありましたので、出席株主数はせいぜい700人くらいではないでしょうか。席の間隔も相当広く確保されていました。

定刻10時に総会が始まりましたが、冒頭に議長からアナウンスがあり、コロナ感染防止の観点から、11時を目安に総会を終了させたいとうことでした。いつもですと事業報告をガッツリやるところですが、この日はササっと事業報告が終わってしまいました。収穫としては「配当金は安定性を重視しており、減配は考えていない」というコメントを聞けたところでしょうか。視点を変えると増配は厳しいというようにも解釈できるので、当面配当はヨコヨコの可能性が高いと思います。

10時20分くらいから質疑応答(1人につき1問まで )に入りました。発言株主は6名で、質疑の内容は・・
・FCFと事業投資の状況について
・副会長を設置することの理由
・たばこのマイナスイメージの払拭の施策について
・新型コロナの影響について
・苦戦が続いている業績の認識について
・招集通知に執行役員のリストも載せて欲しい
というものでした。

コロナの影響については、現時点で財務基盤に大きく影響するようなインパクトはないが、長期化するとどんな影響が出るか分からないので懸念している、とのことでした。こんな感じて質疑応答も打ち切られて採決が行われ、10時55分頃には総会が終了しました。

久しぶりの総会で楽しみだったのですが、参加者が少ないこともあってか熱気が感じられず、質疑応答も早々に切り上げられたので盛り上がりに欠けた総会という印象です。時節柄仕方ないのですが、きつい言い方をすると形ばかりの総会といいましょうか、経営陣の考え方や認識を十分にくみ取るチャンスが少なく、物足りなかったというのが私の感想です。

当面はこういう総会が多くなるかもしれません。総会マニアとしては残念です。

第33回定時株主総会(2018年3月27日)

本日、日本たばこ産業(JT)の株主総会に参加してきました。

場所は東京都港区芝公園のザ・プリンスパークタワーで、定刻10時からスタートです。私は第1会場に入りましたが、そこだけでは入りきれず第2会場も使われていたようです。参加者は結構多くて第1会場だけで千人位はいたのではないでしょうか。

監査報告から始まって、事業報告、議案上程と進みまして、ここで質疑応答に入りました。合計で10人前後が発言していたと思いますが、挙手をしながらも指名されない人も多くいました。QAの中で印象に残っているのは以下の通りです。多少ニュアンスが違っているかもしれませんがご容赦ください。

・自社株買いはしないのか? → 事業投資に資金を回した方が中長期的な成長につながるので、いまはそちらに資金を使いたい
・優先株の発行を検討したらどうか? → JT法という法律で増資のハードルが高い
・株価低迷の原因について経営陣は何が原因と考えるか? → RRP(電子タバコ等)の出遅れが原因と認識している

さて、昨今の株価下落局面において、株主はどうしても株価対策を期待しがちになるのは仕方ないことで、そのような視点からの発言がそれなりに出ていました。一方で会社側はプルームテック等の出遅れが株価下落の要因と認識しており、拡販や新製品の開発、海外でのビジネス拡大に資金を使っていきたいと考えているのが対照的でした。

長期投資の視点からすれば、経営陣の施策は合理的と思いますし、今日経営陣の話を聞いて私は心強く感じました。特に海外での買収経験が豊富で、十分に成果も上がっているという自信も垣間見ることができ、この会社には長期投資する価値があるというのが、本日の私の結論です。

何かと話題になった電子タバコについても、プルームテックとアイコスでは実はカテゴリーが違うということを初めて知りまして勉強になりました。JTはプルームテックで拾えない顧客用の新製品開発も進めているそうで、今年終わりか来年前半にかけて商品化していきたいとのこと。会社の見立てでは今年は反転攻勢の年になるとのことですが、もちろん会社の目論見通りいくとは限りません。しかし皆が疑心暗鬼の今が、投資のチャンスであるような気もします。私はJTの事業展開に関して楽観的なので、引き続き投資していこうと思います。

質疑応答は12時前に打ち切られ、採決をして12時頃に散会となりました。おみやげはフィナンシェの詰め合わせを貰いまして、早速午後のおやつでおいしく頂きました。

広告

-05.株主総会・説明会

Copyright© セミリタイアを目指して株式投資する男の独り言 , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.