ようやく2月の急落相場も落ち着いたかと思っていたら、3月も急落に巻き込まれてしまいました。
昨年は記憶している限り大きな下落もなく、特に秋以降はイケイケな上げ相場でしたが、今年は打って変わって波乱が多いです。長年投資をやっていると無風な相場にも波乱な相場にも出くわしますが、やはり時として相場は荒れるものだと認識しておくことは重要で、同時に相場が荒れた場合のことを考えた運用をすることが大切だと思っています。
私の場合は過去の経験に基づいて「身の丈以上のポジションは持たない」ように心がけています。具体的にいうと、純粋に投資に回している資金の90%以上は自己資本の裏付けがあるような状況にしています。借入を起こして投資をすることもありますし、信用取引をすることもありますが、それらの割合は全体の10%以下にすぎず、致命傷にならないように留意しています。相場が荒れると信用取引が多くなりがちですが、実はそんなにリスクを取っているわけではありませんし、これくらいなら夜不安で眠れないということもありません。ここ数年はこのルールを守った運用を継続しています。
加えて、私の場合はグロース株投資を好まず、専らバリュー株に投資していることが、急落時のダメージを緩和しているという要素もあります。リスクを避けるためにバリュー株に投資しているのではないのですが、バリュー株に投資している結果として急落時のダメージがそんなに酷くないという感じでしょうか。グロース株の多いマザーズは、暴落のたびにひどい状況になっていることを思い出せば理解していただけると思います。
資産形成には長い時間が必要で、その間は市場から退場させられないように立ち回る必要があります。一時的に大儲けしても、急落でスッカラカンになってしまっては何の意味もありません。退場させられないようにするには、自分の投資スタイルに合わせたリスク管理が不可欠です。レバレッジの高めの投資をする人や順張りで高値追いをする人なら素早い損切りが定石でしょうし、私の場合はレバレッジを高くしないことがリスク管理だと思っています。
バフェット曰く「潮が引いた時、誰が裸で泳いでいたかが分かる」とのことですが、これは名言だと思います。こういう苦しい局面でこそ、日常的な心掛けのあるなしがパフォーマンスに直結します。やはりリスク管理は大切です。