5年目に入った私の商売に転換期が到来したかもしれません。
依頼が重なってここ1ヶ月ほど本業の仕事が忙しくバタバタしています。これが一時的な現象なのか、あるいはこれからも続きそうなのか、現時点では何とも判断が難しいのですが、5年近く商売をしていますとそれなりにお客さんも増えてくるので、どちらかというと継続的な現象になりそうな予感がしています。ある程度の数の得意先ができれば確率論的に一定の依頼が来ることが期待できますが、そろそろ「ある程度」の段階まで来ているのかもしれません。これらの仕事は基本的に単発の仕事で、商売の性質上これが普通です。
一方で継続的な仕事というのもあります。私の知識や技術や経験を欲してくれる企業に対して「週に1日程度、その企業のために作業や営業協力を行う」という感じの取引でして、具体的には業務委託契約を交わして月にいくら、プラスインセンティブ報酬というような報酬体系になっています。インセンティブは予測が付きませんが、毎月定額の報酬が入ってきます。収入が不安定な当社のような零細企業にとって、固定収入があるというのは非常に心強いです。最近までそういった業務委託契約が2本あったのですが、諸事情により両方とも6月末に終了してしまいました。
さて、こういう状況をどう解釈してどう対応するべきでしょうか。日々の業務上の作業も大切ですが、他に考えてくれる人がいないのでこのような経営戦略的なことも考えないといけません。経営者の悩みでもありますし、醍醐味とも言えます。
私は業務を行うに当たって作業時間と経費控除後の報酬かた時間単価を記録するようにしています。そうすると単発と継続の報酬は以下のようなイメージです。
単発仕事:@8,000円~@25,000円、平均@15,000円
継続仕事:@6,000円~@7,000円
単発仕事の方が圧倒的に効率が高いです。しかし単発仕事は常にあるわけではなく、稼働率が50%くらいなので待機時間を考慮すると@7,500円くらいで継続仕事と大差ありません。それなら安定度の高い継続仕事を優先するという考えもあるにはありますが、単発仕事は逆に言えば半分の時間は自由時間みたいなものなので、ここが魅力という訳です。
私は自由度の高いライフスタイルを目指していますし、自由(=束縛されたくない)という価値観をとても大切にしています。なので私にとって自由度が高い単発仕事が増えて、束縛される継続仕事が減ることは良いことです。確かに継続仕事が打ち切りになって「毎月ゼロベースから積み上げるのはしんどいなあ」という世のフロービジネスの営業マンと同じ悩みもなくはないですが、冷静に考えると理想像に近づくチャンスです。ということはこれはポジティブに解釈すべき現象でして、慌てる必要はないわけです。株の配当が順調に増えているので、いざという場合でもそんなには困らないでしょうし。
これを機に、継続仕事については面白そうな仕事、やってみたい仕事、あるいは割の良い仕事(最低@9,000円)という点で受ける受けないを決めるつもりです。安売りはしません。
また、自由度確保の観点から、単発仕事についても受注し過ぎないよう注意が必要そうです。対策としては信頼できる外注先を確保する、自分の業務効率を上げる、値上げして受注量を減らす、という選択肢がありそうですが、どれが良いのかまだ判断できていません。。でも、こういうことを考えるのが苦にならないということも、独立成功のための一つの適性かもしれません。