続きです。
平成25年決算を簡単にまとめると、次のような話になると思います。
・不動産事業が不調で、これをカバーすべき大黒柱の注文住宅事業の調子も良いとは言えなかった。
・断熱材事業は絶好調だけど、まだ規模が小さいので上記2事業をカバーしきれなかった。
・結果として売上高は予想を超えたけど、営業利益・経常利益は計画未達。
ちなみに、平成25年決算では日本アクア上場に伴う持分変動利益が約13億円計上されています。したがって今回の決算の純利益はちょっと参考にしにくいと思います。営業利益と経常利益の方を重視すべきだと思います。
前の記事で書いたように、今回の決算で明らかになった大きな問題点は次の二つです。
①注文住宅事業のコスト増を売上増でカバーしきれていない。
②不動産事業の赤字傾向の継続。
①については、コスト増の内訳が気になります。昨年前半の展示場大量開設時の一時的な費用が主なのか?あるいは材料費・外注費が主なのか?売上が伸びればコスト増も吸収できますが、消費税の影響が出てくる今年後半以降の売上動向は不透明。今年前半は昨年9月までの貯金(受注残)で問題ないと思いますが、後半は読めません。なお25年第4Qの受注は361棟で、前年同期比で29%減です。
どこの会社も昨年10月以降の受注はこんな傾向で、桧家だけがダメというわけではないでしょう。景気と需要者のマインド、住宅政策次第ですが、早く回復して欲しいです。
②は26年の第1Qには駆け込み需要があると思うのでそこに期待ですね。そこでどれだけ在庫を上手に捌けるか?上手くいけば今年は黒字化も可能だと思います。
(続く)