04.業績モニタリング

桧家HDの決算短信を熟読してみた③

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続きです。

さて、最後に今後の見通し的な話をしたいと思います。今年の会社予想では、売上774億、営業利益44億、経常利益47億、純利益25億です。売上は相当伸びて27%増でが、営業利益と経常利益は数%増です。純利益は25%減です。正直なところ、ここの印象がよくないですね。

ただ、純利益については前年が特殊要因で増えていただけなので、あまり気にするべきではないと考えます。売上の割には利益が伸びないのが気になるのですが、ここで少し掘り下げてみます。まず、桧家HDは北都ハウスとライフサポートの2社を今年から連結します。これだけで売上が95億、営業利益が1億位増えます。この2社を除いた既存の会社ベースだと、売上679億、営業利益43億。つまり平成25年実績から見て、売上で10%増、営業利益は同じです。これをどう解釈するべきかが問題です。

直感的に言えば、成長が止まったのではないかと感じる人が多いと思います。今までは成長企業ということで注目されており、それが覆れば投資できないと判断されるかもしれません。

一方で、今年は消費税の問題があり、そんな逆風の年にこの数字なら上出来という見方も可能です。昨年の受注残の貯金があるとはいえ、消費税の影響をモロに受ける業界です。しかも建築業界って成長産業ではないので、そういう背景を考えればこんなもんじゃないかとも思えます。

これをどう感じるかは、読まれた皆様の感性に委ねたいと思います。それは別として、会社は2016年に売上1000億、営業利益100億という目標を掲げています。このペースで大丈夫なの?ということは多くの人が感じるところだとは思います。今後、IR等ではこういう話を聞いてみたいです。今月24日に東証で個人投資家向け説明会が開かれます。たまたま沖縄セルラーの説明会も連続してありますので、私は出席してくる予定です。

面白い話がありましたらレポートしたいと思います。
以上、決算短信を読んでみての所感でした。

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