これまで何に投資するか、それがどういう成績になったかということを書いてきました。
しかし、投資する前にやっておくべきことがあります。
当たり前のことですが、「一定額の生活資金を確保しておくこと」です。私の場合、生活資金として、失業しても2年弱は耐えられるだけのキャッシュを投資資金とは別に確保しています。これは、失業した時の不安に備える趣旨のものですが、投資の面で副次的な効果ももたらしてくれます。それは、「余裕ができる」ということです。
生活資金が不足するほど投資にお金を使ってしまうと、どうしても余裕がなくなってしまいます。例えば「家賃の支払いがあるから、株を売って現金に換えよう」というケースはその典型です。株の売り時は、経済情勢や業績などから判断すべきであり、本来家賃の支払期日とは関係ないはずです。家賃支払期日に振り回されて株を売るのは、結果の良し悪しは別としてプロセスとしては良くありません。
この例は極端な話ですが、少なくとも予見できる支出に対応できるキャッシュを常時手元に残しておくべきです。そうしないと、純粋な投資判断ができなくなってしまいます。
逆に言えば、ある程度の生活資金があれば、純粋な投資判断ができる環境になります。これが「余裕ができる」という意味です。投資効率を上げるためにも、当面の生活資金を確保してから投資することをお奨めします。