続きです。
注文住宅事業と断熱材事業は、先ほどの実情の通りだとすれば大きな問題はないと思います。両方とも「競争激化」とか「単価下落」というコメントは短信にないので、その辺は安心できます。注文住宅事業は受注もまずまず、未成工事支出金や受入金の推移を見ても大きな問題はないように思えます。今後の売上は堅調に推移するのではないでしょうか。
また、断熱材事業は売上の伸びが顕著で、これは昨年度の先行投資による成果なんじゃないかと。断熱材事業は、数値的に昨年は苦しい状況でしたが、ここがまず売上に繋がっているのかもしれません。今年になってからも、営業所や人員を増やしているので、利益がまだ追い付かないのでしょう。
個人的には不動産事業が心配です。この事業は競争激化とのコメントがあります。これも推測ですが、開発素地を高く仕入れてしまったんじゃないかなあと。結果として原価が高くなって売れないような気がします。どれくらい苦しい在庫があるのか不明なので、ここが一番怖いです。
最後に今後について予測してみます。
事前に注文が入る注文住宅事業がメインであるため、会社は半年先の売上や利益を把握していると思います。過去数年を遡ると、本決算時開示(2月)での半期予測(6月末)は、ほぼ正確に予測しています。ということは、会社側は今年2月の今期予測発表時には、この決算を織り込み済みだったものと考えます。また、第2Qの数値も2月の時点で読み切っているんじゃないでしょうか。
とすれば、2Qの数値は会社の予測ラインで落ち着き、会社としては想定通りと考えているはず。増税前の投資はそろそろ一段落する時期ですので、今後は収穫期に入って利益が増えます。したがって、年末に向けて業績は堅調に推移するものと思料します。にもかかわらず、やはり赤字決算ということで、来週は狼狽売りが出る可能性が高いでしょう。
既に大量に購入済みですが、儲けるチャンスなので、暴落時にはまとまった資金で買いに入ります。新たに買う分は、資金の性質上恐らく長期投資ではなく、短期になると思いますが。。
資金を用意して来週に備えます。皆様もよい週末を。