ナンピン継続していますが苦しい戦いの続いている四国電力の決算をチェックしてみます。
売上高 1,511億円(前年同期比-1.6%)
営業損失 84億円 赤字転落
経常損失 93億円 赤字転落
純損失 84億円 赤字転落
減収減益決算で、まさかの赤字転落です。良くないとは思っていましたが、ちょっとショッキングな数字です。
中身をチェックしてみます。まず売上ですが販売電力量は+0.8%でして、マイナスとなった東北電力よりマシな状態です。燃料費に連動する単価が下がったので売上が微減ということ、ここは問題ないものと思います。
問題は利益です。燃料費は減少したようですが、退職給付費用や修繕費の増加により赤字になった様子です。人件費が1.5倍になって60億円のコスト増、修繕費も1.6倍で57億円増となりました。人件費増は一過性だと思いますが、修繕費がこの水準で推移すると厳しそうです。原発が動くと月に20億円強の収支改善となるようですが、修繕費がかさむと再稼働効果が帳消しになるかもしれません。修繕が一段落するまでは大きく利益を出すことが難しそうで、これは長期戦の覚悟が必要かもしれません。信用買いした四国電力も現引きか損切の選択を迫られそうです。。