04.業績モニタリング

桧家HDの決算説明会資料(平成27年12月期中間期)をチェックしてみた

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桧家HDのホームページにアップされていた決算説明会の資料を読んでみました。感想を書いてみます。

総論としては決算短信で読んだ内容と同じですが、概ね以下の通りです。
・主力の注文住宅事業は、増税受注減の影響が残るものの経費削減で営業利益増→○
・不動産事業は競争激化、黒字確保も利益減→△
・断熱材事業は受注好調だが、リフォーム車両引渡し遅れと特損発生で大コケ→×

注文住宅事業は逆風の中でも利益増となりました。パパマルブランドで利益率が向上したのと、事業全体での経費削減の効果のようです。でも来期にこれ以上の経費削減は難しそうですから、やはり売り上げを伸ばしていくしかないですね。受注残は昨年とほぼ同水準なので、大幅な利益増は難しいじゃないかと予想。

不動産事業は厳しいそうです。利益が出ているだけマシでしょうが、収益の柱とは言えません。積極策で在庫を増やしているようですが、競争激化認識している中で上手く捌けるのでしょうか。。ちょっと不安です。

断熱材は大コケでしたが、ビルでの施工件数が相当増えています。今期の失敗は会社自体の若さゆえという面もあると思うので、来期以降は徐々に改善すると予想します。桧家HDが成長するか否かは、ひとえにこの事業領域次第と思います。

全体的に業績がパッとしないイメージがある桧家HDですが、今期の予想では売上、営業利益、経常利益は過去最高水準になるとの予想を開示しています。先日の下方修正でもこの数字が出れば御の字だと思いますし、ここは評価できると考えています。

一方で、中期経営計画で打ち出した目標数字、これはどこまで現実的かわかりません。いかにも最終年度の目標数字に向けて各部門にノルマを割り振ったような作りにも見えます。そういうやり方が悪いという話ではないですし、そのように目標にチャレンジしてもらうことは株主的にありがたいでのが、本当に大丈夫なのかなと。今より悪くなる可能性は低いと思いますが、絵に描いたように伸びるかと聞かれればちょっと自信がないですね。

実力的に株価1,500円はあると思うので、株価対策もしっかりして欲しいです。具体的には東証への上場です。業績が伸ばすことが最大の株価対策とは思いますが、現在のように利益が伸び悩む状況下ではそういう弁解も苦しいはず。営業的にも信用アップにつながるのですから早期に実現してほしいところです。

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