桧家HDの株主総会の招集通知が届きました。3月28日に久喜の本社で開催とのことで、時間に都合のつく限り参加しようと思っています。
さて、今回は桧家HDが中期経営目標をクリアできるかについて考えてみました。具体的には、2016年12月期に売上1000億、営業利益100億という目標をクリアできるか?という話です。
まず売上について。
売上に関しては、目標をクリアする可能性が高いと思います。この会社は、会社予想として出した業績予想のうち、売上については正確な読みをしてきます。今年だと774億で、この数字は信頼性が高いと考えています。あと2年で1000億まで届く?というところが問題ですが、まず材料の一つは日本アクアの貢献です。日本アクアは昨年末に増資をして、その資金で更なる業容拡大を行うものと思います。35%の売り上げ増があと2年続けば売上は100億増えます。これでHD全体では900億弱です。あとはM&Aで2社くらい非上場企業を買えば、100億の売上は確保できるでしょう。傾向的に年15億位の投資予算がある様子、15億×2年=30億、30億出せば年商100億の買い物も可能です。既存の事業が横ばいとしても、これらの材料で1000億近辺に到達するものと予想します。
次に営業利益について。
結論から言うと、100億という目標は厳しい感じがします。この数字は営業利益率10%を意図した数字と思いますが、これをクリアできる事業は断熱材事業だけかなと。注文住宅事業は数年前はそれくらいありましたが、今は7%位です。不動産事業は昨年赤字で、これも10%到達は期待しにくい。M&Aしたライフサポートも直近の決算はほぼトントンです。こういう要素を織り込むと、営業利益は70~80億程度かなと予測します。
注文住宅で大幅な利益率改善があれば、営業利益率10%の可能性もゼロではないです。これは私の予測ですが、M&Aした会社の利益率が、既存会社のレベルに達していないんじゃないかと。以前IRの人に質問したら、利益に貢献できるようになるには数年かかるという話もありました。そういう段階になれば利益率も改善するのでしょうが、それがいつになるかは正直読めません。
というわけで、私は現段階では「売上は目標到達可能、利益は目標到達困難」と予想します。これについてどう解釈するか、それはまた次回書いてみたいと思います。