東北電力の株主総会に行ってきたのでレポートします。
場所は例年と同じ会場で、入り口付近では反原発グループの株主がせっせとビラを配布しているのは毎年の光景のようです。会場を見渡すと参加者は1,000人弱くらいでしょうか。年配の方が多いですが、サラリーマン風の方もポツポツいました。定刻10時にステージの幕が上がると、経営陣がズラリと並んでいまして早速総会が始まりました。
型通り監査報告が終わると、社長からの事業報告です。事前収録の録音ではなく自ら読み上げるのが好印象でした。続いてメインイベントの事業報告に関する質疑応答です。予想通り反原発グループの株主が次々と質問します。会社側も馴れたもので、十分に準備しているのか淡々と回答していきます。時に不規則発言も飛び交う中、8名の株主が質問や意見を述べました。
8名中7名の発言は、要は「原発やめろ」という趣旨で、会社側の回答も「必要な電源」という概ね同じパターンなので一般の株主も飽きてきますし、お昼前なので腹も減っている時間帯ということで「議事進行」というヤジも増えていきます。最後の8人目の株主のみは「オイルショックを経験した身からすれば電源分散は必須」という意見でして、反原発グループ株主からの怒号とその他大勢の株主の拍手で会場はカオスです!私も電源分散に賛成という意見なので拍手しましたが、声の大きな反原発グループ株主の発言が続く中で、毅然と自分の意見を述べるられるなんてカッコいい人だな、と思いました。
続いて議題に関する質疑応答です。ここでも「原発反対!」「必要な電源」というお決まりの応報が続くので、質疑応答の詳細は省きますが、それ以外の発言としては「太陽光発電所なんて頼りないものに、一般家庭ではどれほどの負担金を支払っているのか」という質問があり、これについては「標準家庭で月額442円」ということでした。無視できない額になってきているようです。配当政策については、経営の成果を株主や利用者などにバランス良く配分したいとの会社意向があるようですが、まずは一定の自己資本比率の確保を優先したいとのことでした。ここからは私の解釈ですが、会社は自己資本比率15%を一つの目標としているので、ここを超えるともう一段の増配が期待できると感じました。多分、今年度の前半にはクリアできるので、中間配当でも増配の可能性はありますが、一気に50円とか60円というのはなさそうな印象でした。
最後に議題の採決に移りまして、会社提案議題は全部可決、株主提案議題は全部否決ということで総会は幕を閉じました。終了は午後1時頃で3時間の長い総会となりました。
お土産で、越後せんべい浜島「よそ次郎」を頂きまして仙台を後にしました。以上レポートでした。