04.業績モニタリング

桧家HD 平成27年12月期 決算

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さて、時間ができたので桧家HDの決算をじっくり読んでみました。

①注文住宅事業
この分野は増収減益でした。新潟地盤の会社を買収したので売上は18%増がしましたが、利益は8%ほど減少です。
営業利益率は7.0%→5.4%へ下がりました。それでも営業利益は25億で、桧家HDの中核事業ですが、この調子だと安心できませんね。短信を読む限りモデルハウス出展のコスト増が怪しいですが、ここ数年同じ理由が書いてある気がします。先行投資は結構ですが、そろそろ結果を出して欲しいです。
受注棟数は増税後にしては悪くないと思います。私の計算が正しければ受注残は370億ほどで、今年の秋頃には全部捌けるはず。今の時期の受注が苦しいと、年末の売上が少し怪しくなりそうなので注意が必要かも。

②不動産事業
この分野は増収増益で黒字転換、お見事です。在庫の回転率も相当改善しました。ただ、部門の営業利益はまだ1億円強なので会社全体に対する貢献度はまだ低いです。

③断熱材事業(日本アクア)
増収増益ですが、営業利益の伸びは小幅でした。原油高と円安のダブルパンチで後半に失速しましたが、これは仕方ないですね。買収もしていないのに売上は30%以上増えており、期待できる分野です。コスト高を喰らっても9億以上の利益を出しているのは素晴らしいです。あとはコスト高が続かないことを祈りましょう。いずれは注文住宅事業を追い越すかもしれませんね。

④介護保育事業
新しく加わった分野です。1億円程度の赤字を出していますが、赤字幅は縮小傾向です。全体に与えるインパクトは小さいですが、今年はせめて四半期単位で黒字化してほしいです。

⑤まとめ
主力の注文住宅事業が振るわなかったのが痛いですね。駆け込み需要時の契約分の引渡しをしたなら、もっと利益が出てもよいと思うのですが。利益よりもシェアの拡大を優先しているのでしょうか。。よくわかりません。受注は増税後にしてはまずまずなので、今年度の巻き返しに期待します。
断熱材事業はコスト高で期待はずれな利益でしたが、いずれ挽回してくると思います。現時点でまとまった利益を出せるのは、注文住宅事業と断熱材事業だけです。
断熱材は心配していませんが、注文住宅事業の利益率向上が急務です。もしここで躓いたら、先日発表した中期経営計画は絵に描いた餅で終わります。

しばらくここの数字を追いかけて見ますが、芳しくない場合は投資方針の変更もあり得ます。取りあえずは3月に配当をもらって次の決算待ちですかね。あと、時間に余裕があれば今月下旬の説明会に参加する予定です。参加できればレポートしたいと思います。

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