保有している日本株の簿価利回り(直近配当÷購入価格)をグラフ化してみました。横軸は投資を開始した時点からの経過年数です。時価ベースで上位10位以内の主力株は赤文字で表示しています。
当たり前ですが、毎年増配する企業が多いため近似線は右肩上がりです。15年ほど握っていれば簿価利回りで10%超えを期待できそうです。16年持っているMUFGの簿価利回が8%台じゃないかというご指摘もありそうですが、これはNISAから特定口座への移管により簿価が変わったことが影響しており、本来の簿価利回りは11.9%です。
近似線の上側にある銘柄の共通点は、安い時に買っているということです。JTはSDGsだのが持て囃されて人気が離散した時に買い、SMFGは日銀のマイナス金利導入で業績悪化が懸念されたタイミングで投資しました。三菱商事はバフェット参入前のコングロマリットディスカウントがあった時期に買えています。元々の配当利回りが高く、投資家の悲観的な予想を裏切って増益、増配したことでさらに高い簿価利回りとなりました。少数派になることを恐れない、これがポイントだと思います。もちろん投資前には十分な研究が必要です。
近似線の下にある主力銘柄はSUBARUとプレミアムWHDです。SUBARUは購入後に業績低迷が続いた影響が大ですが、要は高いときに買ってしまったということです。実力以上の配当を前提にプライシングしてしまいました。プレミアムWHDは配当目当てで買った銘柄ではなく、成長性に期待して買った銘柄なのでこんなものでしょう(ただし、株価が停滞しているので成長株投資という点で失敗です)。
しっかり研究して安い時に買い、ひたすら握りしめる。このシンプルな方法でどんどんお宝株を量産していきたいです。