05.株主総会・説明会

SUBARU株主総会(平成30年以降)

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このページではSUBARUの株主総会の記事を時系列的に集約します。総会の内容や質疑応答の様子をまとめています。

第89期定時株主総会(2020年6月23日)

会場に足を運はず、webのライブ中継で総会の様子を見ました。この形式の株主総会は今回が初めてですが、便利ですね、これ。

定刻10時に始まって監査報告と事業報告を手短に終わらせて議案を上程した後、質疑応答に入りました。手元のメモだと発言者は8名です。主な発言は以下の通りです。

・トヨタとの協業に関し、株式購入と電気自動車の開発状況はどうか。
・株式持ち合いの妥当性はどうか、中国市場の取り組みはどうか。
・技術は良いがPRが弱いのではないか。
・減配はやり過ぎではないか。役員報酬も大して減っていない。
・現地案内が不親切であるが、これは社風の現れではないか。
・役員の若返りを進めて欲しい。
・暗い材料が多いが、明るい材料はないのか。

会社側の回答は以下の通り。トヨタ株式の購入はこれから、こちらもトヨタの株主にならないと垣根ができて言いたいことが言えず、これを解消するには株式の持ち合いが適切と判断。電気自動車の開発は順調だが市場がどれくらい成長するかは未知数。今は手元のキャッシュを厚くしたいというのが減配の本当の狙い。米国で販売が強いエリアではコロナが猛威を振るっている最中で、まだ見通しを立てるのは難しいが、今期決して赤字決算にしないという意志を経営陣で共有している。社風の改善も継続していく。

今回は減配と社風に関する内容が多かった印象です。11時10分頃には質疑が打ち切られて採決、散会となりました。

第87期定時株主総会(平成30年6月22日)

SUBARUの株主総会に行ってきました。SUBARUの総会に参加するのは今回が初めてで、不正検査問題に揺れるSUBARUがどのような状況なのかを確かめるのが出席の目的です。少し遅刻して10時5分頃に会場に入りましたが、その時は不正検査問題の報告とお詫びをしていました。

事業報告や監査報告の後、質疑応答に移りました。私のメモだと18人くらいの株主が発言していました。発言を希望した株主は過半が発言できていたように思います。主な質疑応答は以下の通りです。

Q 去年100周年で記念配当が出なかったが、それは何故か?
A 中島飛行機時代からすると100年だが、富士重工業という会社だと65年だったため。60周年の時には記念配当を出した。

Q 技術流出の報道もあるが、技術者を大切にしているか?
A 同業他社に比べて離職率は低めだが、ゼロではない。会社の核は技術者と考えているので大切にしている。

Q 社長は現場の工場に足を運んでいるのか?
A 今週も現場の工場に行ってきた。車の開発の会議などは工場で開催されている。

Q 中国での不振についてどう考えるか?
A 競争激化が原因だが、7月から関税が下がるのでチャンスと考えている。

発言した株主の方は自らスバリストと名乗る方が多数おり、SUBARUの車を長く愛用している方が多いようで、会社に対する愛着のようなものが会場に充満していたような気がします。今日の総会は不正検査問題で紛糾するのではないかと想像していたのですが、株主の方は怒っているというよりは心配しているという感じでした。何件かクレーム系の質問・意見はあったものの、不規則発言はほとんどなかったです。また、主戦場の米国では今回の不正検査問題の影響はないようで、そこは安心材料でした。

今回初めて社長の吉永さんを見たのですが、キレ者という雰囲気ではなく逆におっとりした感じの方でした。そういう社長を周りの役員が盛り立てるスタイルの会社なのかもしれませんし、それはそれでよいのかなと思います。ただ不正検査問題は重要な問題であることは確かなので、ここはビシッとリーダーシップを発揮してもらいたいところです。

12時20分頃に質疑応答が終わりまして、採決して12時半頃に散会となりました。通常散会すると役員もさっさと退場する会社も多いのですが、ここは株主が会場を出るまで役員が起立して見送ってくれたので好印象でした。なお、お土産はありません。

今回株主総会に出席したことでSUBARUの社風を少し理解できたような気がします。今は不正検査問題で叩かれていますが、復活できる底力はあるものと感じます。なので私は引き続きSUBARUの株主でいようと思いますし、機を見て株の買い増しを行っていくつもりです。

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