このページでは沖縄セルラー電話の株主総会の記事を時系列的に集約します。総会の内容や質疑応答、雰囲気やお土産などをまとめています。
第32期 定時株主総会（2023年6月15日）
すっかり定例になってしまいましたが、今年も沖縄セルラーの株主総会に出席してきました。会場に来ていた株主は40～50名くらいで、昨年よりも増えた印象です。
昨年秋に策定された中期経営計画に関する話もあったため、事業報告が昨年よりも充実していたように思います。目新しい情報としては、KDDIからの自己株取得と償却に伴い今期予想EPSは233円になるとのこと。沖縄セルラーの業績予想は保守的で上方修正される年が多く、配当性向40％以上を経営目標に掲げていることを踏まえれば、今期配当は最終的に100円に達する可能性があります。控え目にみても来期には100円に届きそうです。予想していたよりも増配スピードが速いです。
会場株主からの質問はありませんでしたが、事前質問が3件寄せられていました。内容は、親会社への貸付金に関する認識、在任期間の長い社外取締役の役割、株主優待に関する認識の3点で、いずれも緊張感のある質問です。
株主優待に関しての今後の方針は定まっていないとの回答でしたが、近年株主数が急ピッチで増えており、コスト増をきっかけに優待廃止になる可能性も十分にあります。ただ、株主優待は親会社であるKDDIと足並みをそろえた内容なので、結局はKDDIに合わせて継続するか廃止するかが決まる気もします。仮に廃止されるとしても、会社の性格的に相当前に事前予告される形になるのではないでしょうか。。いきなり廃止になるのはちょっと考えにくいです。
昨年足を引っ張ったAUでんきも最悪期を脱したようです。今後も安心して保有できそうです。
第31期 定時株主総会（2022年6月16日）
今年も沖縄セルラーの株主総会に参加してきました。会場に来ていた株主は35名ほどで昨年よりも多く、大半は地元の方のようです。
例年どおり監査報告、事業報告、議案上程に続いて質疑応答、その後は採決という流れです。質疑応答では、まず事前質問3件に対する回答がありました。最近は事前質問を受け付ける会社も増えており、会場で質問するのはハードルが高いという株主も声を上げやすくなってきました。これは良い風潮だと思います。
事前質問は親会社KDDIに対する貸付の是非、東証再編に際してプライム市場を選択しなかった理由、女性活躍の考え方について、の3点です。会社側の回答は、親会社KDDIに対する貸付は余資運用の一環で利子も妥当、株主還元を後回しにしているわけではない、プライム市場に行くためにリソースを割くより足元の事業にリソースを割きたい、性別による待遇の差別はない、というものでした。KDDIからの恩恵も相当あるであろうことを踏まえれば、貸付は不利な話ではないように思いました。
会場の株主からの質問は4件でした。内容は燃料費高騰によるAUでんきへの影響、株主優待の負荷、衛星を使った通信事業展開の見通し、円安の影響です。このうちAUでんきの質問は業績への影響を問いたかったのだと思うのですが、回答は販促ツールとしての有用性に触れたのみで、上手くキャッチボールできていなかったように見えました。この質問は十分に予期できたホットな内容だと思うので、株主の意図を汲んで欲しかったです。
その後採決になりまして、10時55分頃散会となりました。いつもより質問が多かったので終わるもの例年より少し遅めでした。
第30期 定時株主総会（2021年6月17日）
沖縄出張のついでに沖縄セルラーの株主総会に行ってきました。用意された席数は50席くらい、参加株主は20名くらいで地元の方やOBらしき人が多いです。さすがにこの時期にわざわざ本土から参加する私のような物好きは少数派ですね。株主よりもスタッフの方が多い状態でした。
定刻に始まり事業報告まで順調に進んだあとに質疑応答があり、株主2名が発言しました。まずは東証の市場再編に関する会社のスタンスを問う質問です。取締役会で議論して決めますというお決まりの回答があったあと、社長がよく議論して決めますから安心くださいという趣旨のフォローをしていました。プライム市場への昇格もあるかもしれませんね。次の質問はコロナワクチンの職域接種の状況に関するもので、こちらは現在準備中とのことです。その後採決となり総会は45分くらいで終了しました。今年もお土産はありません。
湯浅社長はこの総会を以って退任するとのことで挨拶がありました。失礼ながら就任当初はプレゼンがあまり上手くないなあと思いましたが、いつの間にかそれも気にならなくほど上手くなりましたし、なにより就任中に業績を大きく伸ばした功績は大きいと思います。湯浅社長大変お疲れ様でした。
帰り道に旭橋駅横の建築中のビルを見たところ、かなり高い位置まで立ち上がっていました。今年11月に竣工とのことで、今後の業績に寄与してくれることと思います。
第29期 定時株主総会（2020年6月11日）
新型コロナで大変な時期ではありますが、今年も那覇市で行われた株主総会に行ってきました。用意された席数は60席弱で、会場も例年より狭めでした。参加者は30名ちょっとという感じです。
事業報告は例年通りで、質疑応答のでの発言者は1名でした。内容は沖縄県内の5Ｇの展開についてです。その後採決して10時40分には閉会となりました。会場で聞いた話で興味があった部分は以下の通りです。
・FTTHの県内シェアは30.9％であるが、セット販売で50％超を目指したい。
・auでんきは2020年以降の成長ドライバーになりうる。
・建築中のビルは2021年11月の竣工を予定。
2021年3月期は海底ケーブルが、2022年3月期はオフィスビルが業績を底上げしてくれると思われ、程よい成長がまだ続きそうです。なお、今年は予告通りお土産はありませんでした。また来年も出席したいです。
第28期 定時株主総会（2019年6月13日）
今年も仕事の合間を縫って那覇市で開催された株主総会に参加してきました。用意された席が結構埋まっており、出席株主は130人くらいで例年よりも盛況です。株主優待の効果かどうか、株主数が大幅に増えているのに比例して出席株主も増えているようです。
今年も議事進行は滞りなく進みまして、質疑応答もなかったためか45分もかからず散会となりました。事業報告で聞いた初耳的な話としては、固定回線の県内シェアが目標としていた30％に達し、今後はシェア50％を目指してセット販売に注力していくという話です。固定回線はまだ伸びしろがありそうなので楽しみです。
また、湯浅社長の説明の中で「当社は日本の上場企業数千社の中でも、連続増配記録で10位以内に入ってる」という話がでてきました。これは連続増配を強く意識していますよという経営陣のメッセージです。 財務的にも無理をしている水準ではないので、当面増配が続くと考えても良さそうです。
今年もお土産を頂きまして、野菜工場で獲れたレタスのほか、地元洋菓子店エーデルワイスのお菓子（写真では「粗品」と書いてある箱）です。
遠方なので出席するのに時間も費用もかかる沖縄セルラーの株主総会ですが、堅実かつ優良な会社であることを再確認できただけでも、出席した価値は十分にありました。今後の新規事業の展開にも期待したいところです。
今年も沖縄セルラーの株主総会に行ってきました。これで6回連続の参加です（笑）パッと見で200人くらい来ることを想定した会場で、埋まっていたのは半分くらいでしたから100人くらいの株主が参加したようです。悪天候だったのを考えるとそれなりの参加人数だと思います。
定刻10時に始まりまして監査報告、事業報告、議案上程の後に質疑応答に移りました。書面による質問が5件、会場での発言が3人でした。私が興味のあった質疑応答は以下の通りです。
Q 楽天参入の影響は？
A サービスの質を高めて対抗していく、販売網や長年の実績があり対抗可能と認識
Q 新築するオフィスビルや設備投資は収支に悪影響しないか？
A ビルは自己資金を活用し、設備投資の面で心配はない
Q 株式分割を考えたらどうか
A 様々な状況を見て検討していく
個人的には当面株式分割はないと思います。理由は発行可能株式数が5000万株なのに対して発行済株式は2734万株であり、2分割すると発行可能株式を超えてしまうからです。発行可能株式数を増やすには定款変更が必要となりますが、今回の総会でもそれは議案になっていませんでしたから、当面はないだろうと考えています。
質疑応答の後、採決をしまして10時55分頃には散会となりました。今年も優良企業らしい穏やかな総会でした。なお、取締役の稲盛さんとKDDI元社長の小野寺さんは退任となり、KDDI会長の田中さんが新たに取締役になりました。株主総会の様子は後日ネット配信されるらしいので、興味のある方は視聴されるとよいでしょう。
お土産に地元菓子店・オハコルテの洋菓子（レモンケーキとauオリジナルのサブレ）と自社工場で作った野菜を頂き、会場を後にしました。
過去の総会の様子は以下をご覧ください。
沖縄セルラー 第26期定時株主総会（平成29年6月）の様子
沖縄セルラー 第25期定時株主総会（平成28年6月）の様子
沖縄セルラー 第24期定時株主総会（平成27年6月）の様子
沖縄セルラー 第23期定時株主総会（平成26年6月）の様子
沖縄セルラー 第22期定時株主総会（平成25年6月）の様子