年金支給に関して今年4月から「マクロ経済スライド」が発動されるようです。一部では昨年から騒がれていたようですが、私はつい最近知りました。ファイナンシャルプランニングの勉強をしていたので、言葉自体は前から知っていました。勉強した当時は発動停止中なのであまり気にしていませんでした。
しかし、実際に運用が始まると結構な大問題となりそうです。簡単に言えば、マクロ経済スライドとは、社会環境に応じて年金支給額を変えるよ、という話です。変えるといっても国民側から見てよい方ではなく、悪い方に変わります。何年か前から年金定期便って届くようになりましたが、そこにもらえる年金の予想額が書いてあります。額面では増えるかも知れませんが、物価変動を考えれば実質的に減って行くことになります。
要するに、期待しているほど年金はもらえなくなるということですね。若い世代ほど不利益を被りそうな話ですが、嘆いてみても始まりません。来年始まるマイナンバー制度で、年金不払いで逃げるというのも難しくなる気がします。現実的な自衛策としては、年金が減ることを前提に自助努力で資金を蓄えるしかありません。完全に年金頼りになると経済的に厳しい老後になるでしょうから、それが嫌なら自助努力が不可欠です。コツコツ預金してもよいし、投資で増やすのもありでしょう。
せっかくやるなら税制上有利な方法でと思い、私は個人型確定拠出年金を始めます。凍結中の特別法人税という爆弾はありますが、現時点では自分にとってベストの選択だと思います。この問題は近いうちに世間を大きく騒がすようになるのではないでしょうか。問題化すれば消費や経済への悪影響もありそうで心配です。