04.業績モニタリング

中国電力 平成29年3月期 第3四半期決算

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100株だけ保有している中国電力の決算短信に目を通してみました。

先月27日に通期業績の下方修正を行っていましたが、昨日開示された内容は以下の通りです。

売上高 :872,069M(前年同期比 -3.9%) →通期 1,191,000M -3.3%
営業利益:35,592M(+20.6%) →通期 28,000M -44.0%
経常利益:21,460M(+9.1%) →通期 11,000M -72.0%

東北電力や中部電力と比べると、売上の減少幅も少なくですし、利益は増加しているので悪くないように思えます。ただし、通期業績予測では営業利益280億円、経常利益110億円ということで、第4四半期では赤字になると見込んでいるようです。円安の影響らしいですが、東北電力や中部電力に比べると利益率が低いのでダメージを受けやすい体質ということでしょうか。。中国電力は震災後も値上げを行わなかった電力会社でその志は素晴らしいですが、利益面では他社に比べて見劣りしてしまいます。

会社業績通りですと今期のEPSが11円となります。配当はこれまで年50円を継続していましたが期末配当の減配リスクを意識せざるを得ませんし、来期以降も大丈夫かなという不安も生じてきます。現に北陸電力ではそのような不安が現実化しました。ここは判断が難しいところです。

通期業績下方修正のリリースでは「円安に伴う原料費の増加」が下方修正の原因である旨の記載があります。私はここがポイントかなと思っています。為替変動による原料費増加はタイムラグを経て電力需要者に転嫁される仕組みですから、第4四半期の赤字は一時的な現象だと思います。そうであれば減配リスクは比較的小さいのではないか、と思います。これまでも苦しい時期がありましたが、中国電力は50円配当を継続してきました。財務も逼迫しているという感じでもなさそうです。なのでズルズルと円安が続かないのであればそう悲観する状況ではないと判断しました。

予想通り株価は下落していまして、現在は1,250円前後です。通期決算までは減配不安が漂って株価は弱含むでしょう。上記の通り私はさほど悲観していないので、1,200円前後まで落ちて来れば拾おうと考えています。あまり手元資金がないので100株200株単位でしか買えないのが残念です。

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