だいぶ前に開示されていたのですが、すっかり忘れていた明光ネットワークの決算に目を通してみました。先月12日に決算短信の開示がありまして、同時に特損計上のリリースもありましたが、特損の内容は講師へのアルバイト代の未払い支給ということで、4億5千万近くの額が計上されています。
昨年来より一部で話題になっていたイシューで株主総会でも質問が続出していた問題です。私自身も過去に個別指導の学習塾(この会社ではありません)でアルバイトをした経験がありますが、高い時給は前後の準備期間や残務処理も含めての水準と理解していました。しかし最近では前後の時間にも給料を支給しないと問題化してしまうようです。
イメージ回復を兼ねた施策でしょうか、広告宣伝費の予算を多くとるため、通期で業績も下方修正です。しかし広告宣伝費は将来売上につながるはずなので、現時点で過度に悲観する必要はないと考えています。今期は厳しい局面にありますが、財務は健全で利益率も悲観する数字でもありませんし。取りあえず次回の中間決算の数字が会社予想と同水準であれば、狼狽するような業況となる可能性は低いと思います。
いわゆるブラック企業というレッテルが貼られると、営業上も大問題となってしまうので、給料支払いの問題が収束に向かうのは株主として嬉しいことですが、最近は一部でブラック企業のレッテルをやたらと貼りたがる団体も見受けれられ、個人的には業界大手である明光ネットワークが狙われたとの印象です。もしそうであれば運が悪かったということでしょうが、これを逆手にとって一層の発展を期待したいところです。