先日こちらで記事にしていますが、平成27年の配当を中心とした不労所得は額面で218万円、手取り額で176万円となりまして、ギリギリですが過去最高額を達成することができました。額面の218万円を労働に換算した場合、一日8時間の年240日労働を条件とすれば時給で1,135円になります。割の悪くないアルバイトをやっているようなもので、貴重な収入源に成長してくれました。
売買実績もブログで公表していますが、御覧の通りさほど儲かってはいません。効率よく売買差益で稼ぐには才能と努力が必要だと思うのですが、そういう才覚を持っている方は少数派だと思います。かくいう私もそのような才覚を持ち合わせていないと気が付いて受け入れられるまでに、恥ずかしながら10年弱の年月を要しました。そんな試行錯誤やリーマンショック、投資理論の学習を経まして、現在の配当重視の投資スタイルに転向したのは6、7年ほど前です。華麗にキャピタルゲインで稼ぐことと比較すると、配当でコツコツ稼ぐというのは地味で時間がかかります。しかし配当重視投資法の優れているところは、時間を味方にすることができる、再現性が高い=やる気があれば誰にでもできる、という点に大きな利点があるのです。
時間を味方にできるというのは、配当は年々増えていくという意味です。配当を給料とすれば増配は昇給みたいなものです。最近は増配に積極的な企業が多いので何もしなくても勝手に配当は増えていきます。さらに再投資を行うことによって配当は加速度的に増えていく訳です。資産額の小さい時には非効率的な方法ですが、時間がたつほどに、資産額が大きくなるほどに効果が大きくなります。
再現性が高い点もよい点です。例えばPERやEPS、配当利回りなどの初歩的な株の知識と多少の投資経験があれば、無難な配当株を選別することができます。そんな株を小安い時に買えばいいだけなので、そんなにハードルは高くありません。配当をもらうことが目的なので目先の株価の上下もさほど気にならず、精神的にも楽です。
逆に弱点としては、資産額が小さいと当然に配当も微々たる額なので、継続するモチベーションが続きくいことです。私も資産額小さいころは「配当はおまけ、売買で儲けたい」と思っていました。資産額が小さいうちは給料などから小刻みに追加投資して元本を増やしていくのが良いと思います。キャピタルゲインでドカンと儲けるのは難しいですから。
諺でいえば「急がば回れ」というのがピッタリな配当重視の投資方法は、私の投資目的やライフスタイルに親和性が高く、今後もこの方針を変更する予定はありません。現時点での年間配当見込額は既に230万円に到達していますが、平成28年は額面で240万円を目標に再投資や銘柄の入替を進めていきたいと考えています。