昨日、投資先の桧家HDからの配当が振り込まれました。私は50万円強頂きましたが、すぐさまその大半を宝印刷の現引に使ってしまいました。。配当と同時に中間報告書も郵送されてきたので目を通してみました。
まず目に入るのは、売上が伸びているのに利益が減っているということです。今期は既に下方修正済みですが、主な原因は断熱材部門の設備引渡しの遅れと特損計上が原因です。一時的な要因なので来期以降は期待できると思います。売上が伸びているという部分も救いですね。
でも株価は冴えません。アベノミクス前の水準と大して違わない水準です。アベノミクス前には急成長中の企業という立ち位置でそれなりに目立っていたと思うのですが、ご覧の通りここ数年は売上が伸びても利益はイマイチでした。投資家の期待を裏切る事態が続いているため、株価が低空飛行しているのだと思います。
それでも最近は展示場のリストラや子会社再編を進めるなど、以前よりは利益を気にするようになってきたように感じますので、その姿勢は評価できると思います。目新しい情報としては、ベトナムで現地法人の設立を準備中との情報ですが、図面作成の人件費減が目的のようです。あとは買収したパパまるハウスが好調の様子。
あと、中間報告書に書いている話ではないですが、最近気になるのは子会社の日本アクアの株を市場で買い増ししていることです。一体どんな目的があるのでしょうか。。考えられるとしたら、①子会社への影響力を高めるため、②安いときに株を買って高く売るため、③完全子会社化の準備、でしょうか。
①は、既に過半数以上の株を持っていますが、ミスが続く日本アクアへプレッシャーをかけるため。
②は、日本アクアの業績に自信のある親の桧家が資金運用の一環として純投資しているという可能性。
③は、結局将来の業容拡大の多くを日本アクアに頼らざるを得ない桧家HDによる日本アクア完全子会社化の布石の可能性。
大量保有報告書を見ると、目的は「連結対象子会社として」なので②というのはなさそうです。なので目的①か③ではないかと予想します。
そしてもう一つ大切な視点は、この子会社株買いに結構な自己資金を投入しているということ。ここに自己資本を投じる分、目先では他社のM&Aをする気はないのかも。体制変更があると上場審査に不都合と聞いたことがありますが、都合よく解釈すれば「東証上場審査の都合で今は新規の買収はできなので、余剰資金を日本アクア買いに向けている」という考えもできます。そうであって欲しいですね。