投資をするにあたって投資家を迷わせるノイズがあります。投資家が接する情報の中で、投資判断に影響しないものは全部ノイズだと思っているのですが、各種メディアから配信される情報の9割以上はノイズではないでしょうか。もちろん、投資スタイルによってノイズの比率は人それぞれと思いますが、私の場合には大半がノイズだと考えています。
私は、配当を増やしてくれる株をどんどん買い増ししていく投資手法を採用しています。ですから必要な情報は「どの企業が配当を増やしてくれそうか」「その中でもお買い得なのはどこか」「投資先で危険な兆候はないか」という類のものだけです。
もちろん、地政学上の問題や政局、気候、業界動向等も全く関係ないことはないでしょうが、上記の本当に必要な情報に比べれば相対的な重要性はかなり低いです。先の読めない国際情勢の分析に時間をかけるくらいなら、投資先のIR情報を確認したり株主総会に出て雰囲気を確かめる方がずっと大切だと思います。
本来注力すべき情報収集を疎かにしていると、ノイズに振り回されやすくなって結果として損をする可能性も高まります。投資先の状況をよく理解していないと簡単にノイズに惑わされるのが常で、誰しも一度はよくわからない銘柄を買ったあとにヤフー掲示板を見て動揺してしまったという経験があるのではないでしょうか。
私も正直なところ優待銘柄の業績分析まで手が回っていない(そういう意味でも保有銘柄は20くらいが上限と考えています)ですが、主要な投資先の分析はしっかりやっていくつもりです。これを続けることで投資判断の確度が向上し、ノイズに振り回されるリスクも減らせると考えています。