15.節約ライフ

配当控除を受けられない株

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私は先日確定申告を終えたのですが、申告に際しては総合課税+配当控除の組み合わせで申告を行いました。所得水準にもよりますが、あまり高所得でなければ、配当控除を受けることで実質的に配当に課される税金を減らすことが可能です。私は数年前からこの制度を選択していますが、今年の作業の中で気が付いたことがあります。それは「配当控除を受けることができない株がある」という事実です。具体的に言いますと、普通の日本株であれば何ら問題がないのですが、外国株とJリートは配当控除が受けられません。

普通の日本株は、配当を給料などと合算して課税額が増える反面、配当控除というキャッシュバックがあります。所得があまり高くない人は、税金増加分よりもキャッシュバックの恩恵が大きく、結果として多くの人が選択している申告不要制度(20%源泉徴収されて納税完了)よりも納税額が少なくなります。

ところが外国株やJリートでは配当控除がありません。つまり、給料などと合算されて課税額が増えるのに、配当控除というキャッシュバックが全くないのです。それでも課税所得が195万円以下の人(税率15%の人)にはメリットがありますが、それ以外の人だとメリットがないとケースが多くなります。

つまり、配当控除と「外国株・Jリート」は相性が悪いということになります。ポートフォリオの中で外国株やJリートの比率が多い方は、配当控除の利用を考える際に十分注意することが必要です。私の場合は外国株の比率が少なく、Jリートは保有していないので現状では大きな影響は受けませんが、将来的に外国株の割合が増えた場合、配当控除を選択しなくなるかもしれません。税金のルールは本当に複雑です。

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