相変わらずパッとしない株価が続いている桧家HD、本日は決算発表でした。といっても10日ほど前に業績修正のリリース済みなので、今回は売上利益以外の数値に注目です。
①全般の感想
前にも書いた通り、黒字転換で一安心。
②注文住宅事業
展示場拡大の投資の効果がでているようで、受注が好調です。時系列でデータを見てみると、2Q単独で676棟受注しており、これは過去最高の数値のようです。年度計画では注文住宅事業の受注は前年比20%増目標のところ、実績は19%増とほぼ計画通り。この数字が年末前後の売上になる訳ですから、売上は会社予測に近い数字に落ち着くと思われます。
主力事業がこういう状態ですから、会社全体の売上も計画値と大きな違いはないと予想します。売上はいいのですが、正直なところ利益が物足りない。。例によって展示場展開の先行投資のためという理由のようです。
好材料は、前四半期に比べて展示場開設費が計上されていると思われる販管費比率が結構低下していること。投資のピークが過ぎたのか、売上が追い付いてきたのか、明るい兆しはあります。今後に期待です。
③不動産事業
一番苦戦しているのがここの事業領域の様子。期末と期首の販売用不動産の在庫と売上のバランスを見ると、あまり上手く捌けていないようです。リリースでは「販売価格の低下」とありますが、これは心配。すぐには好転しないかもしれません。前四半期より赤字幅は縮小しましたが、赤字傾向は継続しています。滞留在庫処分など手は打っているようですが、目標の黒字転換は難しいかもしれません。
④断熱材事業
ここは絶好調です。売上は前年比50%以上伸びていて、2Qの売上は過去最高の模様。売り上げ目標は20%増ですから、ほかの事業が苦しい中、ここで数字を作っているのかな。。利益は前年比20%増です。営業所拡大投資が落ち着けば、利益率も追い付いてくるでしょう。売上100億、営業利益10億円も射程圏内になって上場も現実味を帯びてきました!
ザッとみたところ、上記のような感想です。
消費税増税の影響が不透明ではあるものの、あまりにも評価されな過ぎの株価。。
何か一つ、派手な材料が欲しいな。増配とか。