優待目当てで100株だけ保有している吉野家HDの決算をチェックしました。
ここ数年苦しい戦いが続いていた吉野家HDですが、今回の決算は増収増益となりました。売上高は1.4%増に過ぎませんが、営業利益は41.4%増という改善ぶりです。短信を読んで個別分野ごとにチェックしてみます。
まず主力の「吉野家」ですが、2.2%増収の38.8%増益ということで、主力事業が全社の業績を牽引したようです。売上原価低減が貢献した様子。
ここ数年の牽引役であった「はなまる」は12.0%増収ですが利益は17.2%減で苦戦中です。出店による販管費増と既存店の売上が伸びなかったのが原因のようです。先行投資的な要素が大きいように感じますので、ここは来期に期待でしょうか。
「ステーキのどん」は減収減益、「京樽」は増収減益で、いずれも営業赤字となりました。「海外」では円高要因で減収となりましたが食材価格低下で増収です。
以上をまとめますと、主力の吉野家が好調な半面、その他の事業領域が苦戦中という形です。ただし、出店加速による利益減となっている分野もあるので将来的には改善の余地もありそうに感じました。
投資判断に変更はないので、このままキープするつもりです。