去る5月15日にKDDIから2019年3月期の決算短信が開示されました。内容は増収増益で、期末配当も当初予定より5円多い55円となりました。
今期も増収増益を見込みますが、競争環境の激化が予測されるため増益率は1%以下となっています。これしかないのかと解釈するのか、世間が料金値下げで騒いでいる中こんなにあると解釈するのか、判断が難しいところですが、KDDIの業績予測は保守的な印象なので、実際にはもう少し上の数字で着地しそうな気がします。今期も増配予測ですが、裏を返せばそれなりに業績に自信があるということだと感じます。
また、決算と当時に新しい中計も発表されました。この中でEPSは今後6年かけて1.5倍を目指す計画とのこと。これは年率7%の成長を意味しますが、説明によればそのうち5%を本業の成長で稼ぎ、残り2%は自社株買いによる発行株式消却で稼いでいくシナリオのようです。通信以外の金融などのセグメントが成長ドライバーになるようで、ここはドコモと同じ方向性ですね。
この計画が実現できると仮定すれば、6年後の配当は160円くらいになるでしょう。今の株価が2,780円なので、今買ったとしても6年後には株主優待を除いても5.76%の優良クーポンになるので、KDDIの予測に乗るなら悪くない買い物だと思います。
私の場合は子会社の沖縄セルラーを多く持っているため、これ以上KDDIを積極的に買っていくつもりはないですのが、似たような感じで沖縄セルラーも成長してくれると思っています。沖縄セルラーには6年後の年間配当200円を目指してほしいです。