わずか10日くらいの間に400円近く株価が下落してしまった桧家HD。ある程度予測していた通りではありますが、その背景らしきものを確認することができました。
ヤフーファイナンスには「時系列」という項目があって、ここで信用売買の残高を確認できます。本日開示された情報を見ると「買残」は約37万株、その前週は約47万株なので、比較して10万株ほど減少しています。つまり、これまで信用買いしていた人が先週10万株以上の株を売ってポジションを解消したわけで、これが先週の急落の背景と考えてよさそうです。
このデータは東証ベースの統計で、8月上旬に一気に買残が増えている(一気に45万株増加)のですが、これは桧家HDの名証上場廃止による影響(名証分が東証に合流?)ではないかと思います。名証時代のデータが見れないので、名証時代のいつ頃にどれだけ残高が増えたか分かりませんが、直近の37万株という水準は、データの連続性が確保されている8月以降で最も低い水準であって、それだけ売り圧力は減っていることを示しています。記憶では名証時代の信用買残は30万株くらいだったと思うので、この記憶が正確であれば相当正常化が進んでいると解釈できるのではないでしょうか。憶測の域を出ませんが、私の見立てはこんな感じです。
そろそろナイフが地面に刺さったような雰囲気なので、面白い場面があればまた追加で拾うかもしれません。