いつも感じることですが、株をやっている人や株の掲示板を見ていると、とにかく早く儲けたいという鼻息の荒い人がたくさんいます。それに比べると、ゆっくり儲けようという人は少ないように見えます。株に限らず、投資全般でも同じです。有名な投資家のバフェットも同じようなことを言っています。
結果的に早く儲けたかどうかは別として、早く儲けたいという気持ちが先走りすぎると大きな失敗をしやすくなりますし、かくいう私も、手っ取り早く上がる株はないかと怪しげな掲示板で見つけた情報を鵜呑みにして、損をしたという苦い経験があります。
当たり前ですが、株式市場という土俵に上がれば、知識も経験もないけど今日デビューしました、という人でも否応なく百戦錬磨のプロと対峙することになります。素人なので、という言い訳は通用しませんから、あっという間に資金を溶かしてしまうかもしれません。
最初のうちは無理をせずに経験を積んで自分の適性を見極めることが大事だと思いますが、そういう時期に欲望丸出しで相場に向き合うと冷静な判断を下すのは難しいでしょう。自分よりはるかに格上の相手がたくさんいる市場で、冷静を失ったら生き残れるはずがありません。
急がば回れといいますが、株でも「ゆっくり儲けよう」という心の余裕が意外と大事だと思うのです。基礎的な株式指標の見方を勉強すれば避けられるミスは多く、ミスが少なければお金も早く貯まります。ウサギと亀の話とちょっと似ていますが、ゆっくり儲けようという気持ち(当然、最低限の株の勉強は必要です)と余裕を持つことが、結果的に早く儲けることにつながるような気がします。