本日は私の最大の投資先である桧家HDの決算発表日でした。
ここ数年間、桧家の決算はガッカリな内容が多かったので、今日もあまり期待してはいけないと自分に言い聞かせていました。仕事から戻って恐る恐る確認してみた第一印象は「予想外の好決算?」です。
まず全体で増収増益。売上は3.1%と少しの伸びですが、営業利益で53.4%増、経常利益で49.4%増、純利益では157.7%とちょっと信じがたい数字となっています。第3四半期までの数字でいえば株価がどんどん伸びていた2011年の同時期よりも(利益率は落ちますが)営業利益は上で過去最高益を狙えるポジションにあるようです。
続いて事業別に考察します。まずは主力の注文住宅事業です。販売棟数は昨年とほぼ同じですが、利益率が1.0%→4.7%と急改善しています。3Q単独で見ると、昨年の-0.5%→7.3%と凄い変貌ぶりです。たぶん不採算展示場や子会社統合の効果でしょうね。パパまるブランドの販売単価も向上しているとのこと。結論から言うと、この分野での利益改善が今回の好決算の立役者と言ってもよいでしょう。受注も順調みたいです。
不動産事業は価格競争が激しいらしいです。以前はそう言うコメントがあれば赤字というのが定番でしたが、今回は少ないながらも黒字を確保しています。赤字だった去年に比べたら大健闘ですね。在庫の回転はまあまあという感じです。
断熱材事業は日本アクアの事業領域です。桧家ではなく日本アクアに投資している人も多いのではないでしょうか。ここ1年程低迷していた利益率は、原料の自社ブランド化により3Q単独で9.1%に回復しています。好調な頃は10%超でしたから、その頃に準じた水準に戻りつつあって良い傾向です。この分野は結果として増収減益ですが、最悪期は脱したように思えるのでポジティブに解釈してよいのではないでしょうか。
介護育児事業は赤字垂れ流しの状態が続いていましたが、3Q単独では初めて?黒字化しましてようやく出血が止まりました。恐らくですが、赤字の介護を育児がカバーしての黒字ではないかなと推察します。いずれにしても大きく利益が出る分野ではないですが、出血が止まっただけでもありがたいですね。
長い間低迷していた主力の注文住宅が気を吐いてエースに復活、その他の分野にも大きな穴がなくなったので数字が大幅に改善、という話のようです。軟調だった株価も100円か200円位は底上げするのではないでしょうか?来年春には久しぶりの株価1,500円奪還も期待できそうな気がします。
全体的に投資家に「期待」を感じさせる内容なので、株価にもいい影響があると思います。まずは明日の株価に注目ですね。