ポートフォリオの守備要員の筆頭は沖縄セルラーでしたが、次席は武田薬品です。
武田との付き合いは比較的短いです。初めて買ったのは2009年の6月で、それから2010年4月までの間に順次買い増しを行いました。
買った理由は安さと安定性、利回りです。買い始めた頃は、特許切れによる売り上げ減と配当低下が懸念されていた時期でした。
実際、2009年3月にはストップ安で一日に株価が500円も下落した日もありました。そんな不安定な状況の中で、買いをためらった投資家も多いかと思います。私も迷いましたが、以下の理由で買いを決断しました。
・業界トップの企業にもかかわらずPERは15倍以下で、単純に考えて安いと感じた。
・業績や配当を着実に伸ばしてきた実績・歴史があり、信頼できる。相当の自社株買いの実績もある。
・自己資本が厚く、安定性がある。
・配当利回り5%程度であれば、将来減配となっても許せる範囲内である。
幸い会社から当面の配当維持の方針が打ち出されたこともあり、懸念された状況にはなっていません。経営陣はしっかりしているように見受けられます。ここが大企業の貫禄といったところでしょうか。継続的に新製品を市場に送り出せるかどうかが最大のリスクで、ここは要注意です。大きな変化がない限りは保有を継続したいですし、価格次第で買い増しも検討したいです。