私は3年ほど前にマンションを買ったのですが、その時にソニー銀行で30年の住宅ローンを組みました。まだ借入金は2,100万円程残っていまして、毎月元利で7万円強支払っています。住宅ローンに関しては、ガンガン返済を前倒しして借入金を減らす人が多くいると思いますが、今のところ私は期限前返済はしない方針です。
いま、自由に使えるお金が100万円あったとします。これを株式投資に投入すれば年3%位の配当を得られるでしょう。あるいは、別の借り入れ(これについては別の記事で書きます)の金利が3%ほどなので、この借入の返済に充てるかもしれません。でも住宅ローンの返済には充てることはあり得ません。なぜなら金利が0.89%(3年固定)だからです。経済合理性を考えれば、私の場合、住宅ローン返済というのは最も分の悪いお金の使い方ということになります。
住宅ローンは、非常に優遇されたローンです。低利でしかも長期間借りることができます。こんな特典を急いで返上するのはもったいないと思うのです。であれば返済原資をほかの投資に回した方がよいというのが私の考え方です。私はもうサラリーマンではないので、こういうローンを新たに借りるのは難しいため、できるだけ長く引っ張るのが合理的だと考えています。もちろん、投資をしない人や他の借り入れがなければ住宅ローンの前倒し返済は合理的な行動なので、これを否定するものではありません。
住宅ローンに関しては、将来金利が上がることが一番のリスクですが、いざとなれば株を売って返済に充てればよいので、コントロール可能なリスクだと考えています。賛否両論でしょうが、セミリタイア志向の方であれば、サラリーマンのうちに借りれるものは借りておく、というのも一つの方法かもしれません。