外国株・外国ETFへ投資を始めてから2年が経過しました。これまでの感想について率直に書き出してみます。
まず良かった点ですが、投資の知識というか見識を広めることができたことです。今までは聞きなれない外国企業の名称でしかなかった単語が、場合によっては投資対象となりうるという状況になり、投資のアンテナの感度が上がりました。外国企業に対する興味も以前より向上しています。魅力的な海外の企業に直接投資できるというも大きなメリットだと感じました。
逆に微妙だと感じた点は、情報が入りずらいという点です。情報不足は大きな問題で、情報収集に時間をかければある程度はカバーできるのかもしれませんが、語学もそんなに得意ではないですし、片手間で外国株投資をしている私には荷が重いです。時間持ち志向の私のライフスタイルと合致しません。加えて日本株に比べて税制が不利なケースも多いです。これは確定申告をしてみると明らかでしたが、外国税額控除制度を活用してもそれほどメリットがなく、さらに配当控除が使えないというのが痛いです。せっかくの高配当も税金で結構相殺されてしまいます。取引手数料も国内株取引に比べて割高です。
外国株投資は何となくカッコよいですし、大きなチャンスもあるだろうとは思うのですが、身が少ないなあというのが正直な感想です。
私が外国株投資を始めたのは、将来的な円安傾向や日本の経済成長率鈍化を懸念してのリスク分散が目的です。そのツールとして、①個人型確定拠出年金を利用した投資信託の買い付け、②東証上場ETFを利用した海外投資、③外国株(ETF含む)の直接購入という3つのルートが念頭にありまして、今回は③外国株の直接購入について考えているわけですが、このツールは少し効率が悪そうだという考えに傾いています。
ちなみに①は手間いらずで手数料も安いので問題なし、②は実験的に毎年少しずつ買っていまして、①と②は不都合が発生していなので当面このまま進むつもりです。③は楽しい面もあるのですが、片手間では十分な効果が得られなさそうなので、ガンガン拡大していくというやり方ではなく、勉強がてらちょっとずつ買い増ししていく程度にしようと思います。
最近は新しい方法として、④海外売上比率の高い日本株を買う、という方法があることに気が付きました。買っているのは日本株ですが、海外事業が多ければ外国株を買うのと類似の効果が得られるというわけです。これなら情報も取りやすく、税制や手数料の面でも有利です。先日購入したJTは、そんな考えもあっての買い付けでした。
今後は①~④をうまく使い分けて投資を継続していくつもりです。