株式投資をしていることを秘密にしている人も多いと思いますが、それを勘案しても株式投資をしている人は少数派だと感じます。株式投資をしていない人ほど株式投資に否定的なイメージを持っている傾向が強く、個人の好みなのでそれはそれで結構なのですが、真面目に働いていれば自然と一財産できる時代でもありません。むしろ真面目一筋に頑張っている人が割を食っているのではないでしょうか。お金が万能だとは思いませんが、ある程度のお金があれば避けられる苦労やトラブルは多いですし、人生の選択肢が増えるのも事実です。でもどういうわけか学校ではお金の増やし方は教えてくれません。
お金を貯めようと思えば、以下の方策があると思われます。
①人一倍一生懸命働いて、無駄使いは慎む。
②起業して成功する。
③投資で増やす。
①が一番オーソドックスかつ低リスクな方法です。給与水準が高い会社で働いている人には有利な方法ですが、そうでない人は生活するだけで精一杯ではないでしょうか。②は一発当てるとウハウハですが、一将なりて万骨枯るというか、失敗すると目も当てられずハイリスクハイリターンです。私も起業者の端くれですが、起業して一山当てるのは簡単ではなく、万人に勧められる方法でもありません。③も適性次第というところですが、ある程度勉強して経験を積めば大きな失敗は避けられると思っています。そのような観点から、経済的に楽でないけれども努力を惜しまない(本業での努力や苦労よりずっとハードルは低いです。)人なら投資で資産を増やすべきだと考えていますし、もし若い人に相談されたらそう答えます。そして投資にはいろいろありますが、少ない資金から取り組めるという意味で株式投資のハードルが低いと思います。お金持ちも株式投資をしますが、経済弱者こそ株式投資で資産を増やすべきです。最初の元手は働いて稼ぐ必要がありますが、うまく回転しだすと勝手に資産が増えていくのが投資の素晴らしいところです。
私は俗にいう氷河期世代に属しています。地元で就職先が見つからず、やむを得ず東京の会社に就職(第二新卒)したのが15年ほど前です。上京時はお金がなくて親に引っ越し代を借りたり、定期券を買うお金がなくてキャッシングで何万円か借りたりしました。。そんなスタートであっても、元手を投資に回して10年に1回くらいのサイクルの時流に乗れば、一財産築くことが可能です。資産1億円を超えると資産が自己増殖する手ごたえが強く感じられるようになり、食うために仕事をするという必要が薄れてくるので精神的にも楽になります。
会社員が懸命に稼いでも、利益の大半は株主のものになってしまうのが資本主義のルールです。日本株の結構な割合を外国人が保有しており、そういう意味では外国人が日本の富を吸い取っているようにも解釈できます。大半の人が薄々感じている通り、会社が儲かっても社員への還元は多くなく、逆に経営陣や株主への還元が増えています。陣取り的に考えると、経営陣や株主のポジションにいないと分け前がないわけです。最近「内部留保」が騒がれていますが、これも結局は株主を利する方向に進み、株主のポジションが一層おいしいポジションになるものと予想します。経営陣になるのは難しいですが、株主には容易になることができます。余計なお世話だと思いますが、真面目一筋な人にほどこのような現実に気づいてほしいです。