12.独立・ビジネス

法人の出口戦略について

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ここしばらく仕事が忙しい状況が続いています。のんびり暮らしたいという独立当初の思惑とは路線がずれてきているのが悩ましいのですが、逆に言えば商売繁盛ということで我が法人の銀行口座にキャッシュが積み上がりつつあります。

貯まってきた資金を配当や株式投資に回そうと考え、先日は法人での株式運用方針をまとめてみましたが、法人読者の方から「出口戦略はどうするのですか」という趣旨のコメントをいただきました。正直に言いますと、法人の出口戦略を真剣に考えたことがなかったので、これを機に考察してみました。

まず、私にとっての法人の存在意義を確認してみます。私は自由度の高い生活をしたいと思っており、安定した会社勤めを辞めて現在のようなライフスタイルを選んだ経緯があります。なので、他に株主も従業員もいない我が法人は、遠慮なくこの理想の実現のために役立てるべきだと考えます。

私にとって、法人の具体的な役割は二つあります。まず一つは体裁、世間体という効用です。当社は吹けば飛ぶような会社ですが、一応複数の上場企業とも取引がありまして、バランス上法人格が必要という事情があります。また、名刺に「代表取締役」と書けるのは気持ちがよいもので、こういう肩書きがあると自ずと自信と責任感が湧いてくる面もあります。一人でやっていくにはこういうメンタルの安定剤も大切なので、こういう面からも法人格を利用する意味があると思います。これが定性的な役割だとすれば、二つ目の役割は定量的なもので、端的にいえば税金対策です。現時点では個人事業でやるよりも法人で事業をやった方が税制上有利で、結果として同じ仕事量で多く稼ぐことができます。切り口を変えていえば、仕事に割く時間が少なくてすみ、自由時間を多く確保できるようになります(現状は受注が多すぎてそうなっていないのは皮肉ですが。。)。

地道に仕事をこなして財布の紐を緩めずにいると、勝手に法人のお金は貯まっていきます。なんとかショックが来ても当分耐えられる資金は確保できたので、今後は人生を豊かにする使い方に稼いだお金を振り分けていきたいです。これまでは税引後利益から配当を出す、株式投資に回すということを中心に考えてきましたが、手狭になってきた自宅兼事務所から、少し広い近所のマンションを借りて、借り上げ社宅にするのもいいかなと考えています。固定経費になりますが、損金にできるという点でメリットも大です。万一経営が苦しくなれば解約して、元に戻ればよいだけですし。また、時間があれば海外視察にいくのもいいですね。

ということで、自宅兼用の事務所が手狭になれば借り上げ社宅制度を導入、それまでは配当と株式投資に回すイメージでやっていこうと思います。不必要にため込まず、無駄遣いには気をつけつつも、たまった分はどんどん吐き出していく気持ちで法人の資金を運用していこうと思います。

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