02.投資方針

ついに冬が到来?

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私は毎年ギリギリまで暖房を我慢しているのですが、ここ数日で一気に寒さが増したため、ついに自宅でこたつや暖房の使用を開始しました。寒いのが苦手なのでいっそう外出が億劫になったり運動不足で体重が増えたりで、冬はどうも苦手なので春が来るのが待ち遠しいです。

さて、寒くなってきたのは株式市場も同様でして、昨今は悶々と過ごしている個人投資家も少なくないと思いますし、かくいう私もその一人です。今が単なる調整局面なのか、あるいは下落相場の始まりなのか判断するのは難しいですが、私は下落相場に入ってもケガをしない運用に切り替えることにしました。具体的には信用買いは最低限度にする、現物株を買う場合でも買い急がないというスタンスに変更です。

私は投資歴18年ほどで、下落相場としてはITバブル崩壊、ライブドアショック、世界金融危機による下落相場を体験しました。ITバブル崩壊の時は見ていただけで、ライブドアショックのことは新興市場と距離があったため特に感想はありません。なのでリアルに体験したのは世界金融危機の時だけですが、この時の経験を踏まえれば、下落相場では退場させられないこと、投資家として土俵に残ることが何より大事だと思います。もう少し具体的に言いますと、レバレッジをできるだけ低くして可能であれば現物株オンリーでひたすら耐え忍ぶのが一般的な個人投資家の戦略だと考えています。ちなみにこういう状況の時には儲けることを考えなくても大丈夫です。生き残っていればそのうち企業業績も株価も配当も回復するので、勝手に儲かりますからね。

下落相場におけるこのような戦略は籠城戦のようなものかもしれません。守りを固めてひたすら景気回復という援軍を待つわけです。ここでポイントが3つあると考えています。一つ目は籠る城を間違えてはいけないということ。つまり、下落相場という敵の攻勢であっさり潰れてしまう城(=倒産する企業)に立て籠ってはいけません。財務が固くキャッシュフローが衰えない強固な城を選ばないといけません。

二つ目は補給路を確保することです。籠城しても兵糧攻めでやられるケースも考えられますから、給料とかボーナスとか配当とか、城や兵を増強できる資金源を用意したいところです。毎月給料をもらえる兼業投資家は、この点で優位です。資金をつぎ込んで城や兵を増強(=株を買い増す)できれば、籠城戦を耐えきることができる可能性が高まりますし、好景気の援軍がやってきたときにすぐさま追撃戦に移ることもできます。なので消極的な籠城ではなく、積極的な籠城をするべきです。この補給路は精神安定剤にもなりますから重要です。

二つ目のポイントと被りますが、最後はメンタルの問題で、心を折られないようにすることです。いくら良い城に立て籠って補給を受けることができても、立て籠る投資家の心が折れれば下落相場に屈するほかありません。投資市場における長い歴史を見れば、下落相場の後には上昇相場がやってくることが分かります。少なくともこれまでは、必ず援軍がやってきました。それを信じて、ただ耐えるだけでなくコツコツ買い増しを行うことが勝利の要諦と言えるのではないでしょうか。下落相場では株を安く買えるため、結果的に資産形成が加速されます。このへんの話は『株式投資の未来』に詳しいので、未読の方は下落相場がやってくる前にぜひ一読下さい。

下落相場という冬を乗り切るためには、知恵と戦略と覚悟が必要で、これを持っていない投資家は凍死してしまいます。しかし冬を無事に乗り切れれば素晴らしい春がやってきて、たくさんの恵みを投資家にもたらしてくれます。冬は必然であり、必要なプロセスでもあり、投資家に資産形成加速のチャンスを与えてくれます。なので今の相場に悶々としつつも、ちょっぴりこの先が楽しみでもあります。おそらく、私は次の下落相場を無事にくぐり抜けられれば投資家として「上がる」ことができると思いまし、それを目指して冷静沈着に相場と向かい合っていくつもりです。

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