15.節約ライフ

平成28年分確定申告も多額の還付金ゲット

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今年もe-taxで確定申告を行いました。最も有利と考えられる方法で申告した結果、所得税の還付金は68万円強となる見込みです。

申告内容の概略は以下の通りです。
収入の合計は782万円でした。その他に出張日当も(自分の会社から)貰っていますが、これは非課税で今回の確定申告には関係ないので割愛します。
・給与収入:325万円(役員報酬)
・配当収入:375万円(上場株の配当&自分の経営する会社からの配当)
・不動産収入:80万円(自宅マンションの一室を会社に賃貸)
・雑収入:2万円(貸株料やネット広告収入)

給与所得控除や不動産経費、株式投資のための借入金利息などを控除すると、所得は606万円となります。

所得控除については、基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険控除といった定番の控除の他に、寄付金控除(ふるさと納税や災害時の寄付)、小規模企業共済掛金控除(最近話題の個人型確定拠出年金も含まれます)、扶養控除(実家の親への仕送り)、障害者控除(実家の父が脳梗塞で後遺症あり)という具合に、使えるものは全て使うというスタンスです。ちなみに障害者控除の存在を最近知ったので早速今回から活用していますが、もっと早く気が付きたかったです。。これらの控除額の合計は218万円となります。

所得606万円から控除218万円を引き、課税所得は388万円になります。この課税所得を基に36万円の所得税が課されるのですが、私の場合は配当控除として36万円弱の税額控除を受けることができます。その結果、所得税額は3,000円弱となりました。収入や所得に対して所得税が極端に少なく何だか申し訳ない気分ですが、収入の過小計上や経費や控除の過大計上は一切せず、合法的な申告をしたので仕方ありません。69万円近く源泉徴収されているので、68万円強の還付金が戻ってくる見込みです(ちなみに言い訳をさせてもらえば、法人ではそれなりに税金を支払って社会に貢献しています)。

株式投資をしている人の大半は、配当をもらう時に約20%源泉徴収されるかわり、税金の支払いはそれでおしまいという制度に乗っかっていると思います。配当と給与収入は別腹という訳ですね。しかしこれとは別の課税方法もありまして、配当と給与収入を合算する(総合課税)代わりに、配当控除を受けるという方法もあり、私はこちらの方法を採用しています。大雑把に言うと、配当収入の比率が大きく、かつ所得が高すぎない人会社員に大きなメリットがあって、私はこちらの方法を選択することで、40万円弱税金の支払いを少なくすることができています。知っているかどうかでこれだけ税金の額が変わるのです。

総合課税+配当控除の方法を選択すると、住民税は少し高くなってしまうのですが、所得税の還付金が大きいのでトータルで見ると十分にペイします。住民税の課税所得は425万円位なので、均等割額を加えると住民税は43万円になります。ただ配当に関しては住民税が源泉徴収されていますし、住民税でも配当控除を受けることができます。ふるさと納税もしたので、今年の夏から給料天引きされる住民税は月1万円ちょっとの予定です。

それと話は少し変わりますが、昨年12月頃に開示された税制大綱に「所得税と住民税で違う方式の課税方法を選択できる」というニュアンスの記載がありました。例えば所得税は総合課税、住民税は配当分離課税で、という感じですね。これは「いいとこ取り」が可能になるということなので大歓迎な話です。もしかすると今年から適用できるのかもしれませんが、私の場合は効果があまり大きくない(7,000円弱の負担減)わりに手間(区役所にも手書きの確定申告が必要)がかかって割に合わないのと、今回は運用面で少し混乱があるかもしれない点を考慮して様子見することにしました。

税金の仕組みはとても複雑ですが、抜け道も少なくありません。ちゃんと理解して上手く使いこなすことが資産形成のコツかもしれません。

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